明治大学はいま、特定の学問だけでは対処が困難な社会現象や日常的な課題に対し、数学にもとづく科学の視点をもちこみ解決するというアプローチを進めています。さまざまな分野の研究者とミッションを共有しつつ未来へ進むための次の一歩を探る、明治大学ならではの文理融合による挑戦にどうぞご期待下さい。
2018年3月17日(土)13:30 - 18:00 (開場 12:30)
明治大学駿河台キャンパス・アカデミーホール(入場無料)
13:30 開会挨拶 |
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小川知之 (副学長) |
13:35 – 14:35 インテリジェンスの深層 |
講演:インテリジェンスは知性のはたらきなのか 三村昌泰 鼎談
司会 山口智彦 |
14:35 - 15:35 畳む世界・広げる世界 |
講演:生活の3大要素「折り・畳み・広げ」の極意を折紙工学で紐解きます 萩原一郎 鼎談
司会 荒川薫 |
15:50 - 16:10 楽曲のひととき |
【新実徳英:ちいさな法螺】 武仲能子(フルート)、小川知之(尺八)、三村与士文(ピアノ) 【宮城道雄:春の海】 武仲能子(フルート)、小川知之(箏) |
16:10 - 16:40 AIと音楽 |
講演:AIによる自動作曲がもたらすもの 嵯峨山茂樹 (総合数理学部 教授) 司会 小川知之 (総合数理学部 教授) |
16:50 - 17:50 理性を欺く錯視の世界 |
講演:本当のことを知っても直らない立体錯視の不条理 杉原厚吉 鼎談
司会 田野倉葉子 |
17:50 - 18:00 閉会挨拶 |
杉原厚吉(先端数理科学インスティテュート所長) |
脳をもたないアメーバなどの下等生物でも、知性があるとしか思えない驚くべき振る舞いをすることが知られています。インテリジェンスは果たして知性の働きといえるのでしょうか?私の考えるところを数式をつかわずにお話したいと思います。
寝具や和服を毎日綺麗に折り畳んで箪笥に仕舞う習性を持つ世界にも稀な水田農耕民族は、生活の中に美を求め、包みを美しく折って飾る儀礼折を誕生させました。この儀礼折りに起源をもつ折紙工学がどのような経緯で産業イノベーションにも期待されるに至ったかを述べようと思います。
音楽は数理科学と関係が深いこと、数理モデル化により作曲もできるということ、そのことがAIと関連付けられて著作権の議論が沸き上がっていること、最近のAIは数理的な計算に基づいていることなどをお話ししようと思います。
ありえない形や動きが見えてくる立体錯視は、脳が見たものの奥行きを勝手に補うために起きる現象です。 計算で創作した錯視作品を鑑賞しながら、なぜ脳が理性を失ってしまうのかを一緒に考えてみたいと思います。
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