コレ見て!明治大学広報課ブログ

イベント2011/11/22

えでぃ
by : えでぃ

研究者シンポジウムを取材してきました。

2011年11月19日に開催された、研究者シンポジウム「グローバリゼーションと東アジア—150年の歴史から」を取材してきました。

このシンポジウムは、明治大学創立130周年記念事業の一環として、若手研究者の研究育成の環境整備をはかる目的で「創立130周年記念懸賞論文」を基点に実施され、分野ごとに、4つのシンポジウムが企画されています。今回は人文科学分野のシンポジウムで、懸賞論文の表彰式も同時に行われました。

応募件数34件の中から最優秀賞(人文科学)に選ばれたのは、小暮実徳氏(文化継承学研究所客員研究員・文学部兼任講師)。日本開国の要因となった、ペリー日本遠征の真意がどこにあったのか。国務省・海軍省に残された資料を基に再検討した論文が高く評価されての受賞となりました。
 

この日は、オランダ・ライデン大学教授で小暮氏の恩師でもある、ハルメン・ブイケレス氏の「開国までの東西の交流」と題した基調講演が行われ、オランダが江戸時代の日本とヨーロッパの文化や科学技術を伝える仲介役を果たしてきたことを紹介。そして、これからの日本はどう変わっていくべきかという問いに「歴史を振り返って、過去から学ぶことが大切。自分らしくあることが重要である」という言葉で締めくくりました。

また、フランス、中国、韓国、日本の研究者を交えてのパネルディスカッションも開かれ、それぞれの研究者の観点から東アジア全体のグローバル化が、時代流れの中で、どのような影響を受けてきたか,その変遷や特異性について紹介されました。


西洋文明が東アジアの人たちに様々な影響を与えてきたと歴史と同時に、東洋が西洋社会に大きなインパクトを与えてきたという事実も存在します。国や文化の違いはあってもお互いの価値を認め合っていくこと、尊重することが相互理解の第一歩です。そのためには、正しいことを知り、学び続けていくことが重要です。私たちも日本のグローバリゼーションに貢献していくことができる、大学でありたいという認識を強く意識したシンポジウムでした!

【今後のシンポジウムの予定】

■11月26日 ファッション・ビジネス教育の世界展開
■12月17日 自然を探り、社会を変える数理科学:現象数理学の挑戦
2012年
■1月14日 世界の科学、文化、芸術から見たURUSHI(漆)

お問合せ先:教学企画事務室 03-3296-4288

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