今年のロンドン五輪に出場した、セーリング(女子RS:Xクラス)の須長由季さん(03年商学部卒)が、結果報告のために来校されました。
五輪の結果は、健闘の21位。
「実際に五輪へ行ってみないとわからなかったことがたくさんあった。とても良い経験になりました」と、須長さんはこの夏を振り返りました。
五輪に出場することを目標としていたために、実際の五輪大会では実力を出し切れずに終わってしまったそうで、「五輪に出場してみると、やはりメダルを取りたいと思いました。五輪の借りは五輪で返します!」と4年後のリオ五輪に向けて決意を新たにしていました。
実はこの来校の2日前まで、セーリング競技がリオ五輪で実施されるかは未定の状態でした。
「五輪が終わってから数か月間、どこに目標を定めてよいかわからず、ふわふわしていました。次の五輪の競技の実施が決まったことで、ようやくスイッチが入りました」
この「ふわふわしていた」期間に、自分には目指すものがないとダメだ、と気づいたそうです。目標を持ち、そこに向かって精進していく気持ちがあるからこそ、頑張ることができるのだと。
セーリング種目では、まず2014年に、五輪に出場する国の枠を争う選手権があり、その後、五輪出場者を決定する大会があります。しかし、須長さんの目は更に遠く、4年後のメダルを見つめていました。
切実に何かを求めることが頑張る力になる。目指すものを得て努力すれば、求めるものはきっと掴める——。
「次の五輪では今よりも歳を重ねているし、自分よりも若い人も出てくると思うけれど、このままでは終われない。今度はメダルに目標を設定して、これからの4年を過ごそうと思います」
4年後の夏、嬉しい報告が、笑顔とメダルと共にもたらされますように!