OBからのメッセージ
事件の真相を解明し、適性妥当な裁判を実現
横浜地方検察庁検事
尾江雅史
検察官は、刑事事件の真相を解明して適正妥当な裁判の実現に努め、安全で安心できる社会作りに貢献しています。
その主な職務は、捜査及び公判の遂行です。
捜査では、証拠の内容を検討し、被害者・目撃者などから事情を聞いたり、被疑者を取り調べるなどして、事件の真相解明に奔走します。そして、十分な証拠があり、確実に有罪判決が得られると判断した場合のみ起訴します。また、取調べを通じて被疑者の反省や更生を促し、再犯の防止を図っています。
公判では、起訴した事実や情状について、的確な立証を行い、適正妥当な裁判を実現するよう努めます。また、２００９年５月からスタートした「裁判員裁判」では、分かりやすく、迅速で的確な立証を行い、裁判員にあまり負担をかけず、事件の真相を理解してもらえるように工夫を重ねています。
さらに、捜査・公判を通じて、被害者からの相談に応じたり、被害者の悲しみや苦しみなどを裁判に反映させるための幅広い支援を行っています。
検察官は、犯人ではない人が決して罰せられず、かつ、真犯人を逃がさないという極めて困難な責任を負っています。大変な職務ですが、責任が大きい分だけやりがいも大きく、職務を通じて大きな達成感が得られます。
犯罪に立ち向かい、社会の安全を守るため、あなたも検察官を目指してみてはいかがでしょうか。
