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所長からのあいさつ



法制研究所で法的思考力を身につける

法制研究所長  有賀 恵美子

法制研究所の歴史は古く、わが明治大学出身の法曹であれば、その多くが法制研究所に在籍し、また在籍しないまでも何らかの形で法制研究所との関わりを持った経験があると思います。司法試験で必要とされるのは、基本的な法律知識を前提とした上での法的な理解力、思考力、判断力であるところ、法制研究所を活用してきちんと勉強を積み重ねていけば、これらの能力を自ずと身に付けることができます。

まず、土台となる基本7科目(憲法・民法・刑法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法・行政法)の基本的知識については、辰已法律研究所との提携講座である「入門講座」を1・2年次に受講することにより一通り修得することができます。ただ漫然と受講するのではなく、学んだ内容について納得できるまで自分でよく考え、理解することが大切です。

もっとも、特に初学者の頃は、講義を受け身で受講して一人で思考しているだけだと、自分がその知識を本当に理解しているのかどうか、そもそも理解するとはどういうことなのかにも気付かないことがあります。そこで活用していただきたいのが、本学出身の弁護士や司法試験合格者が指導する少人数の講座やゼミです。司法試験で問われているのは、知識の有無自体ではありません。司法試験法でも、その評価においては、知識を有するか否かの判定に偏することなく、法律に関する理論的かつ実践的な理解力、思考力、判断力等の判定に意を用いなければならないことが明記されています。知識は多いほうが思考が広がりやすくなりますが、理解を伴わない知識はかえって思考の妨げになります。法学部との共催講座である「予備試験対策答案練習講座」などの少人数の講座やゼミに参加して思考訓練を重ね、答案練習でアウトプットの訓練とそのフィードバックを受けることにより、自分が知っているつもりになっていた知識を正しく理解し、思考を深めることができます。しかも、分からないことも気軽に質問できる環境が整っているのです。みなさんと同じ本学出身の指導員による親身な指導により、理解を積み重ねて思考を深めることができること、これが法制研究所の最大の強みです。

司法試験に向けてどのように勉強してきたかということは、将来どのような法曹になるかということに直結していると思います。また、法曹以外の道を選択する場合であっても、それまでの思考訓練はみなさんの今後の糧になります。法制研究所のサポートを積極的に活用して、みなさんの今後の人生に役立ててください。