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公開特別講義 「伝統工芸品のマーケティング」の履修者がパネラーとして参加

10月30日(金)13:00〜14:30 リバティタワー1階リバティホールにて、伝統的工芸品の系統マーケティングを研究している商学部の教員と、博物館との共同研究プロジェクトの一貫として公開特別講義「伝統工芸品の経営とマーケティング」を開催しました。第4回目は、企業イメージの構築とブランド形成について株式会社源右衛門窯より「古伊万里の心」を紹介していただきました。商品の持っている価値や商品の魅力に触れて、博物館を通して伝統的工芸品の魅力を知って学んでいただき、現場で商品の開発や販売、マーケティングに携わっている方に来ていただいて生の声を伝えることを趣旨としました。

当日の様子

パネルディスカッションの様子
株式会社源右衛門窯の金子様

現場の第一線で経営にあたっている佐賀県の有田焼の産地から、株式会社源右衛門窯の代表取締役社長を務めている金子昌司様、東京店取締支配人長塚時雄様をお招きしました。有田焼の歴史や源右衛門窯のものづくりについてお話をしていただき、その後パネルディスカッションを行いました。

パネリストより質問

伝統工芸品のマーケティングを履修している豊田さんより質問

特別テーマ実践科目からのパネラーには、「伝統工芸品のマーケティング」(福田康典准教授)を履修している学生の代表として豊田彩さん(商学部3年)が登壇しました。
豊田さんは「伝統的工芸品と若者との接点作りというテーマのもと、授業で小学校の体験やキャラクターコンテストなどを企画していますが、源右衛門窯さんでは若者という層をどういうふうに考えているのか、若者向けに活動はありますか」と質問し、源右衛門窯の金子様より「源右衛門窯は家庭用食器を作ってきていますが、20年前と今では暮らしが大きく変わり、20年前は食器を5枚単位で販売することがあたり前だったが、今は食事も孤食になり家庭用食器も単品で販売することが多くなりました。若者向けに限らず、家庭用の食器がこれからまた大きく変わるだろうと考えています」とお答えいただきました。
また、豊田さんが感じる源右衛門窯の製品のイメージは、パンフレットやHPを見ても高級なイメージがあり、ひとり暮らしでは料理に使用するにはなかなか手が出せないものだそうです。

源右衛門窯の長塚様は、これからも価値以上の製品を生み出すように努め、伝統工芸品が親御さんからお子さんへ、お子さんからお孫さんへ受け継がれ、若い人の手元に届くようにと考えているようです。