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平成20年度 質の高い大学教育推進プログラム(教育GP)地域・産学連携による自主・自立型実践教育とは?

特別テーマ実践科目

このプロジェクトでは、地域・産学連携による学外ネットワークをフル活用したテーマ実践科目を設置・展開していくことが中心となりますが、具体的な科目の種類としては、(1)選択テーマ型、(2)自主テーマ型、(3)受託テーマ型の3種となります。

(1)選択テーマ型
最も基礎的な科目となる選択テーマ型は、教員の提示するテーマに関して独自の問題解決プロセスを計画・実行していきます。この科目は、既に2008年度から同じ名称のもとに6テーマが授業として実施されていますが、2009年度は、地域・産学連携を踏まえた形でさらに拡充し19科目を開講する予定です。例えば、「地域活性化研究」という科目では、「伝統工芸品と若者の接点作り」という課題を検討しています。学生はグループを組み、実際に伝統工芸品を扱う流通やメーカーの方に話を聞いたり、ホームページ制作などの独自の企画を実践することを通じて、広告理論なども学んでいくことになります。また、「学部ガイド」を作る科目も検討中です。もちろん正式なガイドは大学側が作りますが、ここでは学生が独自の学部ガイドを企画、制作し、実際に印刷、配布する予定です。学生は高校生の視点に立ってニーズを考えるとともに、情報をいかに収集し構成し伝達していくかという一連の意志決定のプロセスを通じて広報やコミュニケーションの理論を効果的に学んでいくことができるでしょう。さらには、大学が作ったガイドと学生が作ったガイドのどちらがいいか高校生に評価してもらうことで、オーディエンスがどんな情報を求めて何に価値を置いているのかを調査、分析していくことも可能です。1つのテーマから様々な展開が考えられるバリエーションの豊かさとグループワークの醍醐味が、選択テーマ型の特徴となると思います。

(2)自主テーマ型
自主テーマ型はその名の通り、テーマ自体を自分で考え自主的に取り組んでいく科目です。例えば、留学時に関心を持ったイギリスの美術館と日本の美術館の運営の差を考えるといった独自のテーマを教員とブラッシュアップしながら設定し、研究していくといった形の展開になると思います。

(3)受託テーマ型
受託テーマ型は一般企業や自治体から提示された実践的な依頼テーマに対して独自の企画を考え問題解決を図っていくというもので、例えば、若者向け商品の企画や自治体の広報誌の発行といった課題が考えられます。こうした実践は既に商学部のゼミでの蓄積がありますので、そのノウハウを十分に生かして行くことができるでしょう。

なお、自主テーマ型と受託テーマ型に関しては、高度な分析力と応用力が必要とされることから、選択テーマ型からの段階的な履修を促していく予定です。