「このアンケートを人事考課に利用しないでほしい」というご意見がありましたが、「『授業改善のためのアンケート』実施の趣旨ならびに要領」(2004.11.12作成)の冒頭にも明記されておりますように、専任・非常勤を問わず全教員がこのアンケートを実施する目的は、あくまでも「その結果を教員各自および教員組織が授業の改善に役立てること」にあります。
「授業には多様なスタイルがあるので,回答できないような設問もある。例えば、『私語に対して注意していますか?』という質問に対して,もともと私語がない授業の場合は『注意していない』という回答になってしまう。また『プレゼンテーション機器による提示はわかりやすいですか?』という質問も、使用していない授業では学生は答えられない。」「その結果、評価は下がることになる」というご意見がありました。しかし、このアンケートの趣旨をご理解いただき、各評価項目の集計結果は、授業改善のための参考資料としてご利用下さい。回答不能な質問項目については、学生に回答不要(評価項目より削除)と指示して下さい。その場合、全体の集計には加算されません。また、質問項目にない独自追加の項目設定については、6〜10の自由記載欄をご利用下さい。
「アンケート結果を公開しないことに対する学生の批判は強い。結果は公開すべきだと思う」というご意見がありました。このアンケートは、上記の「実施の趣旨ならびに要領」で「全体集計と科目分類集計ならびにアンケートに関する教員からの声などに関しては、大学のホームページ(FD委員会サイト)で紹介していく」としておりますが、「個々の授業科目のアンケート結果については、教員の同意に基づき公表を行う」ことを原則としています。従いまして、当面はこの原則の下で、「授業改善のためのアンケート」の結果に対して、先生方からも出来るだけ多くのご意見をいただき、それをすべてホームページで公開していくことによって、学生と教員とのコミュニケーションを図っていくことを考えております。
アンケートの質問項目のなかには「11 この授業について、あなたがとても良いと思う点を具体的に述べて下さい。」「12 この授業がもっと良くなるためには、どのような点を改善したら良いと思いますか。」という文書回答欄があります。FD委員会では、学生と教員とのコミュニケーションをはかっていくためにも、この項目に寄せられた意見で参考になるもの、ならびにそれに対する先生のご意見を是非ご紹介いただくようお願いしております。何卒、ご協力の程、よろしくお願い致します。
新任教員研修会(2004年7月24日実施)では、当日参加された先生方から下記のようなご意見・ご要望が寄せられました。今回のアンケートでも同様のご意見が多くありましたので、今後、FD委員会の方でこうしたご意見・ご要望の実現に向けて鋭意検討させていただきます。
<先生方から出された主なご意見・ご要望>
1、授業改善の具体的な取組の紹介
2、模擬授業の実施
3、ゼミ運営のあり方や問題点についての意見交換
4、教養教育と専門教育の関係に関する議論
5、小さなセッションでの意見交換の時間確保
6、学部別意見交換会に加えて事項別の学部横断的な意見交換会
7、同じ科目、類似科目を担当している教員間の意見交換会
8、授業評価アンケート結果の教員・学生間での共有化(CCSの推進)
9、教員評価やFDに関する明大固有の問題に関する紹介を希望
10、プレゼンテーションに関する情報提供
11、職員と教員の間での意見交換会
12、学生部問題の解説
13、授業改善に対するサポート体制を整備
|
なお、上記以外にも先生方からは、多くの貴重なご意見をいただきました。それらについても今後、FD委員会で検討し、いろいろな形で出来るだけ早期に回答していきたいと考えております。
今後とも、ご協力の程、よろしくお願い致します。
2005年6月17日
明治大学教員研修(FD)委員会
|