明治大学大学院理工学研究科が連携大学院を開設
〜昨年度に引き続き2例目〜
明治大学と海洋科学技術センター(現独立行政法人海洋研究開発機構、平野拓也理事長)はさきごろ、教育研究協力に関する協定を締結、これを受け明大は、4月1日付けで明大大学院理工学研究科に連携大学院を開設した。同研究科は、昨年度もNTT物性科学基礎研究所との連携大学院協定を締結しており、今回は2例目となる。
近年の科学技術の急速な発展と高度化に伴い、専門分野を異にする研究者間の協力による総合的な研究が重要となっており、時代に即した新しい型の研究者育成が強く求められている。連携大学院制度は、これらの学問的・社会的要請に応えるため、大学院設置基準に基づき、国や独立行政法人、民間企業などの各研究機関における高度な研究施設・設備、人的資源等を大学院の教育・研究に活用する形態の大学院の制度で、大学院教育・研究の一層の充実と活性化や先端化・学際化する研究分野への対応と新規分野への参入、連携研究機関の研究者との交流などがおもな実施目的である。2002年度現在、国立52大学108研究科、公立10大学13研究科、私立29大学40研究科で活用されている。
海洋科学技術センターは、海洋総合的開発利用の推進に寄与するため、産学官の協力のもと1971年に設立され、本年4月1日に独立行政法人海洋研究開発機構として新たにスタートした。有人セン水調査船「しんかい2000」や深海調査船「かいれい」、無人探査機「かいこう」などで地震や火山活動等の固体地球科学に関連する諸現象を探るための総合的な調査研究を行なったことで知られる。
明大では、この協定締結を受けて、海洋科学技術センターに所属する研究員を客員教授として任用した。理工学研究科は、この連携大学院を通じ、最新の研究設備と機能を有する研究所において学生の研究指導を行い、教育・研究領域を多様化して大学院教育を活性化するとともに、研究機関との交流を深めて新たな研究領域を確立することを目指している。 |
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