北野武氏へ明治大学特別卒業認定証
ならびに特別功労賞を贈呈
明治大学では2004年9月7日,北野武氏へ特別卒業認定証ならびに特別功労賞を贈呈いたしました。
(特別卒業認定の理由)
「北野武氏が学生時代を過ごした1965年〜70年は,全国的に学園紛争が広がり,授業ができない状態が続きました。そのような中で,同氏は大学に通学する意欲を失いました。しかしながら,3年生までは勉学に励み単位も106単位を取得していました。正常な学内状況があれば卒業の可能性は大きいものでした。また,教育熱心な母親により,5年間学費が支払われていました。
その後の北野氏は,みなさんもご承知のように、タレント,俳優,そして映画監督として大きな功績を残しています。特に1997年の監督作品の「HANA―BI」によるベネチア国際映画祭金獅子賞受賞,そして2003年監督作品の「座頭市」によるベネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)受賞は,同氏の映画監督としての世界的な評価の高さを示しています。」
このような北野武氏の国内外における活躍は,社会に有用な人材を養成し送り出す教育機関である明治大学にとって非常に名誉であり,喜ばしいことです。特別卒業認定証は北野武氏の明治大学への帰属意識を高め,明治大学の発展に寄与していただけるきっかけになるものと考えます。
(特別功労賞授賞の理由)
先述のように映画監督としての世界的活躍に加え、マスメディアでも常に第一線で活躍され、折に触れて、メディアを通じて「明治大学への思い」を語っていただき、本学のステータスアップに貢献されていること等が評価されたものです。
なお、特別卒業認定、特別功労賞の条件は次のとおりです。
(特別卒業認定)
明治大学では本学をやむを得ない事情により卒業することができなかった者が,その後社会において顕著な功績を挙げて,本学の発展と名声を高めることに大きく寄与し,次の全要件に該当した場合に,特別卒業を認定しています。
(1)本学に4年以上在籍し,やむを得ない事情により退学,又は
除籍された者
(2)卒業に必要な単位のうち,100単位以上を修得した者
(3)本学役員・学部長等役職者のうち2名以上の推薦がある者
※特別卒業認定は北野氏が第1号
(特別功労賞)
明治大学では本学の学生,教職員,校友,その他本学が特に認めた者で,学術,文化,スポーツその他の分野において顕著な功績を挙げ,もって本学の教育・研究の振興・発展に貢献したと認められる個人又は団体に対し,明治大学特別功労賞を贈呈しています。
※過去のおもな受賞者
第 1号(1992年) 姿 節雄氏(体育会柔道部師範)
第11号(1993年) 藤原智美氏(第107回芥川賞授賞)
第17号(1995年) 孫 基禎氏(ベルリンオリンピック
マラソン金メダル)
第20号(1998年) 阿久 悠氏(作詞家・作家)
第21号(2004年) 星野仙一氏(元プロ野球選手・監督)
他15氏1団体が授賞
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