Go Forward

国際連携・留学

「Meiji University Japanese Language Program Summer 2013」を実施しました

2013年09月24日
明治大学

着物着付け体験着物着付け体験

風呂敷包み体験風呂敷包み体験

茶道体験茶道体験

風鈴絵付け体験風鈴絵付け体験

被災地の幼稚園に絵本を送付被災地の幼稚園に絵本を送付

鎌倉への日帰り旅行鎌倉への日帰り旅行

 明治大学日本語教育センターでは、2013年7月22日から8月8日まで18日間の日程で「日本語短期研修プログラム(夏期)<Meiji University Japanese Language Program
Summer  2013>」を実施しました。5回目を迎えた本プログラムですが、回を重ねるごとに参加者が増え、今回は17カ国から39名の学生が集まり、国際色豊かな雰囲気の中で、短期間でありながらも充実した研修を行うことができました。


 本プログラムは、「日本語授業」、「見学・体験」、「小旅行」で構成されています。
日本語の授業では「入門」「初級1」「初級2」「中級」の4クラスを開講し、日本語を勉強し始めたばかりの参加者から、母国で日本語を主専攻として勉強している参加者まで、幅広いレベルを受入れて、それぞれのクラスにおいて口頭表現能力向上を目標にレベルにあった授業が行われました。
日本語を初めて学習する参加者には、プログラムでの学習がスムーズに進むように、来日前に、日本語教育センターとユビキタスカレッジ運営委員会で共同開発した「日本語e-learning(https://muc-portal.muc.meiji.jp/portal/contents/japaneseedu/」で、かなや基本的な挨拶、そして日本や明治大学について触れてきてもらうようにしました。


 「見学・体験」では、講義を受けるとともに体験ができるものを多く取り入れました。毎回好評を得ている着物着付け体験に加え、風呂敷包み、茶道、風鈴絵付け体験と、日本ならではの体験し、それぞれの体験において、参加者は楽しみながら日本の文化について学ぶことができました。
また、小旅行では鎌倉を訪れ、鶴岡八幡宮、高徳院大仏殿、長谷寺と、東京と異なる落ち着いた雰囲気の古都の風情と歴史に親しみ、日本での日帰り旅行を満喫しました。


 また、本プログラムでは、明治大学の日本人学生がサポーターとして参加者を全面的にバックアップする体制を整えています。今回も日本語授業への参加、「見学・体験」での引率や生活アドバイス等を通して、参加者が「生きた日本語」を使いながら日本人学生と交流できる環境を提供しています。その他、明治大学生主催の日本文化交流会も行われ、かるた、折り紙等日本文化体験をしながら、学生同士の自然な交流をはかることもできました。


 本プログラムの参加者は日本や日本語が好きな人ばかりのため、2011年3月の東日本大震災による大きな被害には皆が心を痛め、何かをしたいという気持ちを持っています。そこで、2012年から参加者全員に国から絵本を持ってきてもらい、被災地の幼稚園へ寄贈するプロジェクトを行っています。今回、絵本には、自分たちの力で書ける簡単な日本語でのあらすじと、励ましの手紙を添えました。世界各地から集まった日本語学習者の支援の気持ちが被災地に届き、子供たちがこれらの絵本に触れて元気になるよう、心から祈っています。


 短期間であっても日本へ来て日本語を学びたいという人たちのために開かれているこのプログラムは、学んだ日本語を自らの体験の中で実際に使うことに重きを置いています。今後も体験と結びついた、日本語習得に効果的なプログラムとなるよう、内容をより充実したものにしていきます。


(本プログラムは今年度、JASSO(独立行政法人日本学生支援機構)の留学生交流支援制度(ショートステイ)に採択されています。)