プログラムの特徴

横断的研究-総合文学研究

日本古代の文学テクスト(古事記や風土記などの神話伝承・万葉集を始めとする和歌・源氏物語を代表とする物語・将門記や栄花物語などの記録的歴史物語)を、古代の社会と文化全体の中で読解する視座を養います。そのためには、文学作品以外のもろもろの史・資料を幅広くかつ的確に扱う技術を身につけなければなりません。木簡などの出土史料や、律令や各種文書などの歴史史料へアプローチする方法論を身につけつつ、文学作品を多角的かつ総合的に読むための能力を、実践的に獲得することを目指します。

横断的研究-総合史学研究

日本古代の歴史・社会構造・諸文化の様相を、さまざまな史・資料から立体的に解読・解析する力を養います。そのためには、従来の歴史学と考古学の枠を取り払って諸史料を操作する能力を身につける他、史料以外の資料(作品)、例えば和歌・漢詩・物語などの文学資料や絵画資料,物質資料(考古資料)にも眼を向けて、積極的に活用する技術を習得しなければなりません。多様な史・資料を駆使しつつ、奥行きのある古代社会像を立ち上げるための素養を獲得することを目指します。

横断的研究-文化継承学

文化継承学

日本列島の古代・中世やアジアや西洋の世界にのこされた文化遺産として、(1)文字資料と文学作品、(2)図像と美術・建築資料、(3)出土遺物と遺構、(4)伝承があげられます。これらは歴史を生きた人々の精神的・文化的営為の所産であり、文学・歴史学・考古学の学問対象となってきました。しかし、学問の細分化、研究成果の膨大化により、全体像が見えにくくなっています。本講座ではそうした反省に立って、歴史文化の総体に多様な角度から迫り、今日の日本が継承すべき文化の基層・原点を明示します。
授業では、専門を越えた学問的・人間的交流の中で、新たな知見や発想を修得することを目指します。

横断的研究-日本古代学

日本古代学

新しい日本古代学を実践・開拓するために必要となる、学横断的知識の摂取を目的としたプロジェクト系科目です。たとえば、都城や寺院という要素をひとつ取り上げただけでも、文献史学・考古学・文学からの把握のされ方はさまざまです。この授業では、それらの総合化の方法と意義、さらには中国などとの関連性にも配慮することで、どのような古代のダイナミズムを描くことができるのかに踏み込みます。さらに、古代を視るための前提や視点についても、従来の理論的な枠組みそのものを相対化し、将来的に独創性の高い研究につなげるための基盤を形成します。日本古代学(文学)・日本古代学(歴史学)・日本古代学(考古学)の3科目を設置し、特任教授が担当し、分野横断的な授業展開に留意します。

韓国プログラム

協定校である韓国の慶北大学校と高麗大学校の協力を得て、博士前期・後期課程の学生が、現地で各5日間の共同授業と研究調査を行うプログラムです。日本の隣接地域である朝鮮半島の様相を知ることで、日本古代をよりグローバルな視座から相対的に眺めることが可能になります。慶北大学校プログラムでは、朝鮮半島南部の古墳および古代都城遺跡に関する現地講義と踏査をとおして、日韓における国家形成過程の比較研究を実践します。高麗大学校プログラムでは、新羅・高麗時代の仏教文学や絵画、クツなどの民間宗教、パンソリなどについての現地講義と踏査をとおして、韓国の歴史・文学・宗教・文化への理解を深め、日本古代文化を東アジア世界の中で相対化して理解する視座を養います。

東北日本プログラム

博士前期・後期課程の学生が、東北地方・北海道で5日間の現地講義と資料調査を行うプログラムです。東北地方では、弥生時代~古代の集落・墓・生産跡・城柵などに関する資料調査を、実際の遺跡や博物館などにおいて実施します。これにより、古代における国家と「周縁」との関係や,その境界領域がはたした歴史的意義に目を向けます。また、本州との交流を重ねつつも独自の歴史世界が形成された北海道においては、アイヌ文化との関係も視野にいれて、続縄文・擦文・オホーツク文化の内容について考察します。日本列島内に認められる文化的多様性を足がかりとして、古代国家を相対視し、国境にとらわれない広い研究視野の必要性についても理解を深めます。

南西日本プログラム

博士前期・後期課程の学生が、沖縄ないし九州で5日間の現地講義とフィールド調査を行うプログラムです。首里城とその周辺、斎場御嶽の調査、与那原親川・ヤハラヅカサ・浜川御嶽・受水走水・玉城城跡などを調査し、古代ヤマトから失われた古代性を琉球世界から探るとともに、琉球の独自な文化・宗教・文学・伝承を研究します。

南カリフォルニア大学プログラム

日本研究にかかわる研究セミナーを、米国ロサンゼルスの南カリフォルニア大学と共同で実施します。教員と院生が相互に報告・討論をおこなうことで、自らの研究のより一層の相対化が促されます。欧米における日本研究の最先端に接し、また、英語での研究発表と議論を通して、これまで自明としてきた概念の用法・内容自体を再考する機会が得られるなど、漢字文化圏のなかでは得られない貴重な機会が得られます。

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