明治大学教育開発・支援センター(センター長=竹本田持教務部長、農学部教授)は7月20日、新任教員研修を駿河台キャンパスリバティタワー1133教室で開催し、新任教員のうち7割近くとなる51名が参加しました。
この新任教員研修は、2013年度に任用された専任教員及び特任教員を対象に、本学の教育理念、教員としての心構えなどについての理解を促すとともに、教育効果をあげるための研究および工夫を積極的に推進し、今後の授業改善につなげてもらうことが目的で、4月2日に続いて2回目の開催となります。
研修の冒頭、福宮賢一学長があいさつに立ち、毎年6~7月にかけて開催される父母会や、近年5万人を超える人が来場しているオープンキャンパスについて触れ、「学生だけでなく、ご父母の期待も担っていることを自覚して、現在のにぎわいを絶やさぬよう、魅力ある豊かな教育を提供し、明治大学を発展させてほしい」として、明治大学の教員としての心構えを伝えました。
続いて竹本センター長が学生の入口と出口にあたる「入試」と「卒業生の進路」について本学の概要を話しました。山田朗副教務部長(文学部教授)および鳥居高副教務部長(商学部教授)から、入試制度や入試広報、オープンキャンパス等の取り組みについて、矢ケ崎淳子副教務部長(法学部教授)からは本学の就職・キャリア教育に関する具体的な説明がありました。
また、伊藤直樹文学部教授による「心の病を抱えた学生の理解と対応」と題した講演が行われ、臨床心理士でもある伊藤教授は、学生相談室への来談学生数の推移などを示した上で、大学生が抱える主な精神疾患の特徴とそのような疾患を抱える学生への対応のポイントを、事例を交えながら説明しました。
さらには、平岡和佳子理工学部教授から「キャンパス・ハラスメントについて」と題して、近年多様化しているハラスメントに関して説明があったのち、本学におけるハラスメント対策制度やハラスメントをしない・させない環境づくり、キャンパスハラスメント相談室の利用方法について、紹介がありました。
参加した教員からは、「入試や就職関係などについて、気になりつつも聞く機会がなかったので、参考になった」、「ハラスメントや心の病といった、学内で気を付けるべきことへの対応がよくわかった」などの話が聞かれました。
教育開発・支援センターでは今後もこのような研修のほか、学生による授業評価アンケートや講演会・シンポジウムなど、授業改善に資するさまざまな取り組みを実施していきます。