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明治大学の学位と称号あれこれ

2010年05月06日
明治大学

教学企画部長 御子柴 博


 本年3月26日の卒業式・修了式において学士6,274名、修士565名、博士47名、専門職学位389名(修士191名・博士198名)に学位が授与されました。

 学位記の文面をご存知ない方もおいででしょうが、学士は「・・・の課程を修め本学を卒業したので学士(専攻分野)の学位を授与する」、修士/博士は「・・・の博士前期課程/博士課程を修了したので修士(専攻分野)/博士(専攻分野)の学位を授与する」とあります。

 国の法令をみると、学位については学校教育法第104条第1項や学位規則(文部科学省令第9号)に規定されており、これらを受け、本学では明治大学学則第45条、同大学院学則第31条・第32条、同法科大学院学則第22条、同専門職大学院学則第33条、及び明治大学学位規程が定められています。

 ところで、皆さんは名誉博士学位という称号を聞いたことがあるのではないでしょうか。本学は、昨年12月にソヴィエト連邦初代大統領のミハイル・ゴルバチョフ氏、本年2月に中国共産党遼寧省委員会常務委員・大連市委員会書記の夏徳仁氏、4月2日に北京大学学長の周其鳳氏、4月20日にマレーシア首相のナジブ・ラザク氏に、それぞれ名誉博士学位を贈呈いたしました。直近のナジブ・ラザク首相が来校された際には、「公賓」として来日されていたこともあり、厳しい警備の中、多くの学生・教職員、留学生が贈呈式・記念講演会に参加され、リバティホールはもとより音声と映像を同時配信した1011教室も満員の盛況でした。

 実は、名誉博士学位については、明治大学名誉博士学位規程に「学問、芸術その他人類のため、顕著な貢献をした者に対し、名誉博士の学位を贈ることができる」とあり、学部長会の議を経て、大学がこれを贈っています。OBで元首相の三木武夫・村山富市氏、OBの古賀政男・植村直己氏、ノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊氏、元駐日大使のエドウィン・ライシャワー氏、カナダ首相のジャン・クレティエン氏、ルノー会長兼CEOのルイ・シュヴァイツァー氏等、本学にご縁のある方々27名に贈られています。

 今、大学は海外の大学・研究所121機関と協定を締結し、学生や研究者の交流を進めていますが、諸外国の要人に名誉博士学位を贈呈することも、国際化の一貫として捉え、数多くの学生諸君が海外の大学に出かけて行く契機・刺激になればとも考えています。