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学長室

明治大学の自己点検・評価とその課題 〜皆さんに愛される明大を目指す,改革のエンジン〜

2010年12月07日
明治大学

学長室専門員 外池 力


 大学には,「自己点検・評価」という“健康診断”のような仕組みがあります。これは,自らの教育や研究の質を診断して弱点や長所を把握し改善・改革に役立てると同時に,皆さんに明大を状況よく知っていただくため,その結果を公表していくものです。

 健康診断は1日で終わりますが,自己点検・評価は,1年間かけて実施する大掛かりなものです。

 春になれば、各学部・研究科、各部署へ自己点検・評価の依頼をし、夏になれば、提出された報告書原案をチェックしコメント(評価)を作成し、秋になれば、報告書を完成させ全学委員会で承認し、冬になれば、評価委員会が報告書とコメントに対して評価と提言をし、結果を公表します。

 本学の自己点検・評価のプロセスは、このように毎年一巡します。毎年のサイクルというなら、予算のプロセスがまさにそうですから、この二つのサイクルを連動させようといろいろ工夫してきました。本来、自己点検・評価による改善を実質化し、最近よく言われるところの「内部質保証システム」を構築するためには予算との連動は不可欠です。もちろん、自己点検・評価は、各学部・研究科、各部署が「自ら長所や問題点を抽出し、改善方策を考える」というものですから、予算のプロセスとはうまく合わない面もあります。

 私は、2004年から学長室で自己点検・評価を担当し、本当に多くの教職員の方々と協働してきました。本学の自己点検・評価もまだまだ多くの課題を抱えておりますが、学生の皆さんに多様な教育機会を提供できるようになったり,社会の要請に応える研究を推進できるようになったりする等,自己点検・評価を通じて様々な改善が図られてきたと思います。

 毎年の自己点検・評価の報告書は、HPで公開されています。これは大学を知り、大学を考えるのにとても有用なツールです。本学の自己点検・評価のプロセスと課題をわかりやすく解説した「明治大学自己点検・評価ニューズ・レター『じこてん』」も発行しておりますのでそちらもよろしくお願いします。自己点検・評価を愛される?ものにするため、今はやりの“ゆるキャラ”も作ってみました。へのへのもへじよりは、かわいいとひそかに思っていますが、いかがでしょうか。

明治大学自己点検・評価報告書/明治大学自己点検・評価ニューズレター
http://www.meiji.ac.jp/koho/about/hyouka/index.html