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途上国・新興国と本学の教育連携

2010年12月07日
明治大学

副学長(国際交流担当) 勝 悦子


 近年新興国の世界経済でのプレゼンスは益々大きくなっており、本学もそれら諸国との国際連携を強めています。4月のマレーシア・ナジブ首相の名誉博士贈呈・講演、5月のラオス首相の講演、後期開催のアフリカ講座における南アフリカ大使、エジプト大使の講演,10月のチュニジア共和国高等教育大臣・全権大使の来訪、11月のロシア農業団体の農学部訪問、タイ・シーナカリンウィロート大学代表団の来訪、ベトナム外務大臣来訪および日越学長会議の開催など、新興国の高等教育関係者の本学来訪が目白押しとなっています。また、日本北アフリカ学長会議、ブルガリア・ソフィア大学での学長会議、セルビア・ベオグラード大学での学長会議、モスクワ大学での日露学長会議等にも本学は参加し、アフリカ、旧ソ連東欧の大学との関係も強めています。

 新興国は、近年の継続的な経済発展の結果所得が大きく伸びていること、人口増加が見込めること、技術導入、政府ガバナンス強化、法的インフラ整備、企業経営管理強化の必要があることなどを背景に、高等教育に対するニーズは急激に増大しています。一方で、大学教育の質保証の面では遅れているため、政府支援や先進諸国ODAなどもあって、先進諸国大学への潜在的留学生数は大きいと言えます。それに呼応して英米豪州など英語圏の大学は、世界各国の留学生を誘致すべく、国際化を急速に展開しています。政府の役割も大きく、マレーシア、エジプトなどでは日本政府の協力のもと、理工系の新たな大学が設置されることが検討されています。しかし、昨今の先進国財政危機で、奨学金の縮減、高等教育予算の縮減など取り巻く環境は厳しいものとなっています。

 現在本学の留学生については、韓国・中国など漢字圏からの留学生が約8割を占めていますが、今後は、成長著しいタイ、ベトナム、インドネシア、マレーシアなどからの優秀な私費留学生を受け入れることが重要になると考えられます。新たに設置された学部英語コースでも多様な国からの受入れが見込めます。多様な新興国から、優秀な私費留学生を受け入れるには、留学生入試の枠組みの検討、競争的奨学金の導入、英語コースの新設、留学生相談室の設置などのインフラ整備が必要となるでしょう。留学生と本学学生との一層の交流を通じ、キャンパス内での国際化・多様化が進むことは、日本人学生のグローバル人材育成に大きく役立つと考えられると同時に、多様な国との交流は、世界の安定にも繋がることが期待されます。



                                        

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