毎年6月20日が何の日か、皆さんはご存知でしょうか?
この日は、国連総会で「世界難民の日」と定められ、難民の人々が日常直面している課題のみならず、その強い精神力、そして勇気にも焦点をあて、難民問題全般について知見を深めるために、世界各地で様々な行事が予定されています。
明治大学では、国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所及び世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会と共に、「信仰が支える難民保護」を主たるテーマとしたシンポジウムを開催します。
本シンポジウムは、世界宗教者平和会議国際委員会事務総長であるウィリアム・F ・ベンドレイ氏の基調講演、日本に在住する難民学生によるスピーチを経て、二部制のパネル・ディスカッションで構成されています。
第一部では、本学法学部の中村和恵教授がモデレーターとして「友好的コミュニティの構築と難民のエンパワーメントへの支援」をテーマにディスカッションを進めます。 また第二部では「信仰が支える難民保護:その実践」をテーマとして、第一部でのディスカッションを踏まえ、より具体的な実例を基に意見交換が行われます。
今日における日本の難民支援に関する実情や取組など、より深い知見を得る良い機会として、皆さんのご参加をお待ちしております。
2013年UNHCR「世界難民の日」シンポジウムへのご案内
-信仰が支える難民保護-
【日 時】 2013年6月20日(木) 13:30 ~ 17:00
【会 場】 国連大学 ウ・タント国際会議場 東京都渋谷区神宮前5-53-70 3階
【主 催】 国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所
【共 催】 世界宗教者平和会議日本委員会、 明治大学
【言 語】 英語・日本語(同時通訳あり)
【申 込】 事前のお申し込みが必要になります。
受付 (13:00 ~ 13:30)
開会挨拶 (歓迎の辞) (13:30 ~ 13:45)
• ヨハン・セルス UNHCR駐日代表
• 逢沢 一郎 UNHCR国会議員連盟会長
基調講演 (13:45 ~ 14:05)
• ウィリアム・F ・ベンドレイ 世界宗教者平和会議国際委員会事務総長
難民の声 (14:05 ~ 14:15)
第一部 パネルディスカッションI (14:15 ~ 15:25)
「友好的コミュニティの構築と難民のエンパワーメントへの支援」
モデレーター:中村 和恵 明治大学法学部教授
パネリスト:
• 新岡 史浩(レック・ シンカムタン) 特定非営利活動法人在日本ラオス協会事務局長
• 若林 恭栄 安楽寺住職・公益社団法人シャンティ国際ボランティア会会長
• 杉野 恭一 WCRP国際委員会副事務総長
• 幸田 和生 カトリック東京教区補佐司教
• 樋口 美作 日本ムスリム協会理事・WCRP日本委員会監事イスラーム
ディスカッションの内容:
- 庇護を求める権利はいかに宗教的価値観とその伝統に根ざしたものであるのか。
- いかに信仰は困難を乗り越えるための難民の力となるか。
- いかに宗教的倫理に基づいて社会活動を行う団体は地域に根ざし、国際的なネットワークという強みを生かして、難民に友好的なコミュニティの構築を助け、難民の地域コミュニティへの社会統合を支援できるのか。
- いかに宗教的倫理に基づいて社会活動を行う団体は難民・庇護希望者に対する差別と闘うと同時に、技術と能力を有しており、社会に大きく貢献することができるという認識を高めることに寄与できるのか。
質疑応答
第二部 パネルディスカッションII (15:40 ~ 16:50)
「信仰が支える難民保護:その実践」
モデレーター:小尾 尚子 UNHCR駐日事務所副代表(法務担当)
パネリスト:
• 阿部 康次 外務省総合外交政策局人権人道課長
• ワールド・ビジョン・ジャパン代表(調整中)
• 永坂 哲 鶴見大学国際交流センター准教授・主任
• 有川 憲治 カトリック東京国際センター副所長
• 大塚 マスジド代表(調整中)
ディスカッションの内容:
- いかに宗教指導者とそのコミュニティは難民の保護と支援に貢献してきたか。
- 宗教的倫理に基づいて社会活動を行う団体は難民問題の解決(難民の日本社会への統合も含む)に寄与できるのか。
質疑応答
閉会挨拶 (16:50 ~ 17:00)