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地域連携推進センター 「留学生に日本の原風景を」 日本体験プログラムin鳥取

創立者のひとり岸本辰雄先生の生誕地・鳥取で、 日本の伝統文化を体験する留学生たち(蕎麦打ち) 紙すき 書道

明治大学地域連携推進センター(福宮賢一センター長・商学部教授)は鳥取県・鳥取市と連携し9月5~8日、本学留学生を対象に「日本体験プログラムin鳥取」を開催した。

このプログラムは、本学創立者のひとり岸本辰雄先生の生誕地・鳥取で、日本の原風景や伝統文化を留学生に体験させ、都会ではなかなか見ることのできない 日本の魅力を知ってもらうことを目的に、同センターが企画したもの。鳥取市鹿野町のNPO「いんしゅう鹿野まちづくり協議会」の協力を得て実現し、初開催 となる今回は、米国・中国・韓国・台湾出身の留学生18人が参加した。

留学生らは政治経済学部の飯田年穂教授、国際連携機構北脇学特任講師の引率のもと、4日間にわたり、城下町の風情残る鹿野町の散策、蕎麦打ちや紙すき、 座禅体験などを行い、「日本の伝統的な建物や町並みに感動した」「東京にない景色・食材などに触れ、日本を多面的に見る良いきっかけになった」などと目を 輝かせていた。

プログラム初日、鳥取に着いた留学生たちは、さっそく地元鳥取大学の留学生らと合流。「マンガ“名探偵コナン”のファン。作者の出身地なので、ぜひ鳥取 に来たかった」「東京以外の町を体験したかった」などと自己紹介をしながら意気込みを語り、城下町の名残を活かした町並み整備を推進する鳥取市鹿野町を散 策した。

二日目はいよいよ体験プログラム本番。地元の人に蕎麦打ちを習い、田んぼの雑草取りなど農業体験をした後、参加者全員で夕食づくり。地元住民といっしょに釜戸で火を起こしてご飯を炊き、天ぷらを揚げるなど、てんやわんやしつつも楽しそうに料理をしていた。

続く三日目も、因州和紙が有名な鳥取市青谷町での紙すきや、市内の寺院で座禅を実体験後、鳥取県や鳥取市の概要や同市鹿野町のまちづくりについて講義を受けた。

最終日の四日目は、各自が今回のプログラムで感じたことを発表。王暁蕾さん(商3)は「初めて猪を食べたり、蕎麦打ちをしたり、いろいろな経験ができ た。一番感動したのは鹿野のまちづくり。建物の美しさ、水の清らかさに驚いたし、町並みを維持するシステムづくりにも感銘を受けた。こうした経験ができる ことが留学の醍醐味。すごく楽しい4日間だった」と話した。

本プログラムの成功を受け、地域連携推進センターでは、今後も全国レベルでの地域連携活動を充実させていく方針である。