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大地震発生を想定し避難訓練

まずは地震から自身を守る(リバティタワー7階・1072教室) モニターを見ながら、非常放送設備を使い避難等を指示(リバティタワー1階・防災センター) 防災意識の定着を。参加者には非常食の乾パンを配布

明治大学は12月8日、駿河台キャンパスで震度6弱の地震発生を想定した避難訓練を実施した。対象はリバティタワー7階で、授業が行われている6教室の学生150人を含む、教職員ら計200人余りが参加した。東日本大震災の教訓を踏まえ改定した『大震災発生時の避難マニュアル』に従うもので、大地震発生時の初動に重点を置いた訓練が行われた。

訓練は2限終了間際の12時にスタート。防災センターからの地震発生を知らせる館内放送が流れると、各教室では机の下へ身を伏せ安全を確保する学生らの姿が見られた。続いて避難指示放送がされると、担当教員らの誘導により、7階から1階フロアまで、リバティタワーの四隅にある非常階段を使って避難した。

訓練後の講評で伊藤光副学長(教務担当兼教務部長)は、参加者への感謝に続けて、「常に安全な大学であるよう気を配る」と、安全で安心なキャンパスづくりへの更なる決意を表した。
 
訓練にも参加した石川雅己千代田区長は、「まず、自分の身を守ることが大切」と地震発生時の心構えを強調した上で、「千代田区は大規模な延焼火災が発生しない地域なので、慌てて帰宅せずに正しい情報を把握し、落ち着いて行動を」と千代田区ならではの非常時の対応を説明した。また、3月11日の東日本大震災時に、明大と千代田区の『大規模災害時における協力体制に関する基本協定』に基づき、明大で1600人の帰宅困難者を受け入れたことが紹介されるとともに、あらためて謝辞が述べられた。

参加者からは、「非常階段の場所は知っていたが使ったのは初めて。いざという時の避難の仕方がわかった」(法3・女子)、「教室内に地震発生の際、心配するような落下物がないことを再確認できた」(矢ケ﨑淳子・法学部教授)、「頭でわかっていても実際にやってみることが大切。階段を下るだけでもハイヒールを履いていると大変だと思う」(渡辺響子・法学部教授)、「非常階段が螺旋状で目が回ったが、こういう訓練は実施した方が良い」(法4・男子)などの感想が聞かれた。

和泉&生田キャンパス・レポート

有事に備える。消火器を使った消火訓練も(和泉キャンパス) 帰宅可能か。交通機関の運行状況など集合場所で確認(生田キャンパス)

和泉キャンパスでは11月14日、第二校舎を対象に、教室内から全員を校舎外へ誘導する避難訓練に加え、教室からの出火を想定した消防訓練が杉並消防署関係者の立ち会いのもと実施され、約1000人が参加し、防災・安全への意識を高めた。

生田キャンパスでは11月28日、第二校舎5号館を対象として、5つの研究室・工作工場・13授業の約150人が参加して、大地震を想定した訓練を行い、避難経路や場所の確認を行った。