Go Forward

就職キャリア支援センター 外国人留学生向け 学内OB・OG訪問会を開催

OB・OGたちの話に真剣に耳を傾ける留学生ら



登壇したOB・OG(上から張潔雲さん、趙星優さん、李春志さん)

就職キャリア支援センター(センター長=伊藤光・副学長(教務担当兼教務部長))は2月3日、外国人留学生を対象とした学内OB・OG訪問会を駿河台キャンパス大学会館で実施した。

同センターは留学生の就職支援強化も積極的に推進している。本訪問会ではその一環として、本学に在籍し日本での就職を希望する外国人留学生向けに、国内企業に就職した留学生OB・OGを招き、就職活動の体験紹介やアドバイスを行っている。4回目の実施となる今回は約30人の外国人留学生が参加、学部1、2年生も訪れるなど、就職への高い意識をうかがわせた。

OB・OGとしては、株式会社資生堂から張潔雲さん(2011年商学研究科修了・中国出身)、横浜ゴム株式会社から趙星優さん(2011年商学部卒・韓国出身)、株式会社電通から李春志さん(2009年商学研究科修了・中国出身)がそれぞれ登壇した。自身の就職活動体験や現在担当している業務、外国人として日本で働くことのメリットやデメリットなどを紹介した。

中国事業部でマーケティング開発に携わる張さんは、日本との商習慣の違いから戸惑う場面もあるとしながらも、「中国人の私にしかできない仕事がある、というのは大きなメリット。将来にわたって日本と中国の架け橋になりたい」と仕事を通じた自己実現の意義を説いた。続く趙さんは「今後の日本企業は国内だけでは成り立たない。皆さんのような留学生がグローバル意識を持って力を発揮し、世界中で活躍してほしい」と励ました。

最後に登壇した李さんは、就職活動の具体的なアドバイスを交えながら、日本社会で働くためのスキルや、日本語をはじめ日本スタイルでのコミュニケーション能力を磨く重要性を強調。「外国人として、氷河期というほど厳しい就職状況とは感じなかったが、企業風土が自分に合うかなど企業研究・勉強はとても大切」と述べ、学生のうちに日本語能力を上げる努力を欠かさないよう呼びかけた。

その後の質疑応答では、参加学生から積極的な質問が寄せられ、「業種選択をどのように進めていけばよいのか」といった具体的な内容について、登壇者との意見交換が行われた。就職キャリア支援センターでは、今後も継続的に留学生の就職支援イベントを開催していくとしている。