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科学技術研究所 暮らしと自然の未来像をえがくシンポを開催

私たちのキャンパス、学生たちも取り組みを報告

明治大学科学技術研究所は2012年11月11日、動植物と共生し、その恩恵を持続的に享受するためのシンポジウム「二次的自然の管理と生物多様性キャンパス戦略」を、生田キャンパスで開催した。研究者、学生、実践者からの報告と、豊かな知見から日本初となる「キャンパスでの生物多様性戦略」の策定が提言され、訪れた約100人の聴衆は、暮らしと自然の関係について深く考える機会を得た。

シンポジウムは、倉本宣農学部教授による「日本の大学と明治大学の現状報告」と題した基調講演でスタート。続く報告では、(1)「里山管理をおこなっている学生からの報告」こなら楽舎(=生田ボランティアセンター)、(2)「狭山丘陵の公園における里山管理と生物多様性」佐藤留美氏(NPO birth)、(3)「里山の管理と大学-地域連携」並木崇氏(株式会社グラック)がそれぞれの活動報告を行った。

休憩を挟み、本学農学部兼任講師を務める亀山章氏(日本自然保護協会理事長)からの「生物多様性キャンパス戦略の勧め」では、2007年の第3次生物多様性国家戦略、2008年の生物多様性基本法の制定されてからの自治体の取り組みの紹介に続けて、「数万人規模の学生および教職員と、広大な敷地を持つ大学(明大)においても“生物多様性キャンパス戦略”を持つことが必要だ」との日本初の提言が行われた。

その後、報告者らを含めた活発なパネルディスカッションが行われた。