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ラグビー明早100戦目 ロスタイム逆転V、対抗戦優勝14年ぶり

ロスタイム、インゴールに飛び込む古屋

体育会ラグビー部は2012年12月2日、関東大学ラグビー対抗戦Aグループ最終戦の早稲田大学戦(東京・国立競技場)に臨み、後半ロスタイムに、途中出場の古屋直樹(商4)がトライ、そして染山茂範(政経4)のゴール成功で逆転。33-32の1点差で宿敵早大を降し、6勝1敗で、筑波大、帝京大と同率で14年ぶりの優勝を果たした。3校同時優勝は対抗戦史上初となった。

明大と早大の公式戦対戦数が区切りの100戦目となったこの日、『明治がひとつになる日。』のスローガンの下、国立競技場には3万2132人が応援に詰めかけ、歴史と伝統の名に違わない熱戦に、大きな声援が送られた。

試合は、前半開始早々に明大がトライをあげるなど19-13とリードして折り返したが、後半は逆の展開で、13分までに、早大に3トライ2ゴールをあげられ、19-32と大きく逆転を許す展開となった。しかし、竹内健人主将(経営4)が試合後に「負ける気はしなかった」と振り返ったとおり、吉田義人監督(1991年政経卒、元日本代表)が4年前の就任時から育て“明大の矜持”を胸に刻んだ選手たちが下を向くことはなかった。

後半18分過ぎからは明大が早大ゴール前に深く押し込んだ。スタンドからは「明治、明治、押ーせ!押ーせ!」の大コールが巻き起こるが、早大も必死に守った。

明大の怒涛の攻撃が得点となったのは後半32分。早大がペナルティを繰り返し、明大に認定トライが与えられ26-32。残り時間はあと僅かながら、1トライ1ゴールで逆転できる射程圏内に捕えた。

早大ゴール前で息詰まる密集戦が続く。時計は試合終了の後半40分を経過した。ロスタイムは2分。次にレフリーが笛を吹いた時がノーサード。国立競技場を揺るがす大声援の中、紫紺のジャージーは、前へ、前へ、と突き進む。早大ゴール前右で、西村雄大(農3)がモールを形成、山口修平(政経3)、染山とボールを繋ぎゴール中央に迫る。しかし、3人がかりで止められ、ボールがこぼれた。ワンバウンドした楕円球を古屋が拾う。そして、そのままインゴールに飛び込んだ。ゴールキックを染山が決め33-32。ラストプレーでの大逆転。伝統の一戦に相応しい、記念すべき明早戦100戦目は、明大の勝利でノーサイドとなった。

国立競技場を目指し、セカンドステージの戦い

明大ラグビー部は引き続き、2012年12月8日に開幕した第49回全国大学ラグビーフットボール選手権大会に出場。今年から、各出場校の試合数を増加させ、実力の接近した大学同士の試合数を増やし、大学ラグビーの強化をはかるため、4チーム、4グループに分かれてのリーグ戦(セカンドステージ)を行い、各1位がファイナルステージに進出し、国立競技場で1月2日に準決勝、1月13日に決勝を行う方式に変更された。

明大はCグループで、東海大、近大、日大と戦う。すでに、日大、近大に勝利しており(2012年12月21日現在)、関東大学リーグ戦1位の東海大に勝つと、ファイナルステージへの進出が決まる。

1月2日は、紫紺の襷とともに、紫紺のジャージーにも、熱い声援をおくりたい。