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これからの強い明治に期待をしています 御子柴 博

就職課の掲示板に貼られた求人票を眺めていると、明治大学の職員募集にふと目がとまり、これはと思い早速応募しました。就職以来、43年間もたってしまいましたが、当初は学生紛争の真っただ中、二部学生課では驚くことの連続でした。いくら何でも大学がこのままではマズイのではないかと思っていたところ、何人かの若手職員が同じ気持ちでいることが分かり、研究会を立ち上げました。最初は文献研究、次いで教務部長や監査役にお願いをして話を伺ったり、他大学にまで押しかけ識者に教えを請うたりしました。さらに、校友へのアンケート実施、リバティタワー建設の際に行われたアイディア・コンテストへの応募など、夏期合宿を含め、今考えても熱心に勉強したものです。

その間、職員海外研修を受ける機会に恵まれ、米国の大学のすごさをつぶさに見て、数多くの示唆を得ることが出来ました。帰国後、学生が外国留学する際に助成する制度を作ろうと同僚に働きかけて賛同が得られ、教学執行部を通じ要求したところ予算が認められました。30年近くも前のことですが、なつかしい思い出です。最近では、130周年記念事業も従来にないユニークな行事が盛りだくさんで苦戦をしましたが、教員・職員の協力を得ることで目的を完遂出来ました。

近年の本学の躍進を確実なものにした上で、更なる発展を多くのOB・OGが強く望んでいますが、法人と教学、教員と職員の協力はもとより、学内関連部署間の連携を強化し、「学校法人明治大学長期ビジョン」や「明治大学グランドデザイン2020」に盛り込まれている諸施策の具体化を図り、もう1段階、そして2段階のレベルアップを実現するよう期待をしています。

創立者のうちの2人は20代半ばの年齢でフランス留学したあと、司法省勤務の傍ら132年前に学校を創っています。弱音など吐いてはいられませんね。