駿風

新緑が日ごとに濃さを増し、新入生を迎えたキャンパスでは新たな息吹を感じている。時は春、多くの植物が芽生える中で、足下を見ると意外にも落ち葉が目立つ。常緑樹の中には、新芽を伸ばす時期に、冬の間も緑を保っていた葉を落とすものが多い。葉は、樹から離れる前に蓄えた養分を母樹に渡し、落ち葉となった後は虫や菌類の糧となり、さらに土壌を豊かにして再び樹に返る。

緑豊かな生田キャンパスでは、幾多の学生が学んだ思い出深い校舎がいくつか寿命を迎え、昨年は創立130周年記念事業の一環として、最新の教育研究機能と免震構造を兼ね備えた第二校舎D館が理工学部エリアに竣工し、今年は農学部エリアに6号館(仮称)の建設が進んでいる。理系学部を擁する生田キャンパスは、実験や実習のため学生の滞在時間が長いことが一つの特徴である。新しい校舎は、安全性とともに長時間の滞在を念頭に置き、居住性とコミュニケーション機能を重視した設計がなされている。ハード面での整備が進む中、先人が築いた豊かな土壌の上で、私達教職員に今問われているのは、その中身、と感じるこの頃である。

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