Go Forward

ELM(法・医・倫理の資料館)の内覧会を開催

ELMを内覧する関係者ら

7月に仮開館した、医事法学・生命倫理学・その周辺領域の資料館「ELM」(エルム、補足名称「法・医・倫理の資料館」)の内覧会が9月15日、学内外の要人を集めて駿河台キャンパスにて開催された。

内覧会には、日髙憲三理事長、福宮賢一学長、本資料館の館長でもある間宮勇法学部長をはじめ、大学関係者、資料寄贈者親族、外部関係者など約50人が出席。リバティタワー・岸本辰雄ホールで事業概要について説明が行われた後、研究棟地下1階のELMへと場所を変え、施設概要と収蔵資料についてELM運営委員と館内スタッフから説明が行われた。

内覧会に引き続き、リバティタワー・宮城浩蔵ホールで懇親会が行われ、冒頭にあいさつに立った間宮法学部長は「今後、具体的な計画を立て、これから活かされるような形で寄贈者の思いをしっかり引き継いでいくことが、われわれ法学部に課された使命であると考えている」と意気込みを語った。

続いて、福宮学長、日髙理事長が祝辞。福宮学長は「近年の生命科学や医学の進歩には目を見張るものがある一方、法学・医学・倫理学のかかわりは一層複雑なものになってきている」とした上で、「ELMはその3点の連携の基点としての機能を広く果たすことが期待されており、学内外、国内外、研究者・患者に開かれた施設として充実を図っていく」と抱負を述べた。

日髙理事長は「今回の仮開館はあくまで出発に過ぎない。ELMが明治大学の創立母体である法学系統の先端に立ち、その存在が法学系統の発展の起点となるよう、資料群を広く高い視野で発展させて欲しいと願うとともに、一緒に努力することを誓い合いたい」と決意を表明した。

乾杯の発声は、納谷美学事顧問。資料群の寄贈受け入れを始めた当時の苦労話を交えつつ、「私が法学部長を務めてから間宮先生まで、5代かかってようやくここまで来た。今後は若い人たちが大事に育てていってもらいたい」と、喜びと期待の言葉で締めくくった。