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先端数理科学インスティテュート(MIMS)「錯覚デモ展示」を開催

見る人が動くと絵も奇妙に動く『三人女神』 鏡に映すと別の形に見える『変身するガレージ屋根』

実物と鏡に映った像が異なって見えたり、静止画が動いて見えたりするなどの錯視作品を集めた「錯覚デモ展示」が3月4日~6日の3日間、「計算錯覚学国際シンポジウム」の併設イベントとして、中野キャンパスで開催された。

明治大学先端数理科学インスティテュート(MIMS)の主催で、色や動き、奥行きなどの錯視(視覚情報に脳がだまされる現象)を利用した国内外研究者の公募作品21点を展示。鏡に映すと別の形に見えるガレージ屋根の模型や、「逆遠近法」により、見る人の動きに合わせて奇妙な動きをする絵画など、不思議な感覚に陥る作品の数々が会場に並んだ。来場者たちは、興味津々の様子で作品をじっと眺めたり、実際に手に取ったりしていた。

初日の4日18時からは、出品者が自ら説明やデモンストレーションをする「デモナイト」というイベントも行われ、3日間を通じて報道関係者など多数が来場した。

MIMSでは、計算錯覚学の研究成果として得られる作品を順次入れ替えて展示する「錯覚美術館」(東京都千代田区)を、2011年5月より運営している。