Go Forward

明大びと「日本の魅力を世界に発信していきたい」MATCHA代表取締役社長 青木 優さん

世界一周の旅。ヨルダンのペトラ遺跡 「COOL JAPAN on Google+ セミナー」に登壇

訪日外国人観光客向けWebマガジン「MATCHA(マッチャ)」を運営する株式会社MATCHAを2013年に立ち上げた。国際日本学部(2008年創設)の第1期生で、“自分の国の魅力を自分の言葉で世界に発信できる国際人を目指す”という学部の理念をまさに体現している。

大学4年時に1年間休学し、約7カ月をかけて世界一周。計18カ国を回った。父が経営者だったことや、ITベンチャー企業でのインターンシップを経験したこともあり、いずれ起業することは「旅に出る前から決めていた」という。

そして世界を回る中で、「伝統文化やマンガ、アニメ、食など日本のあらゆるものは世界にウケているのに、日本人がそれをビジネスにできていない」と痛感。日本の魅力を世界へ発信することを、自らの稼業と定めた。

2014年にスタートしたWebマガジン「MATCHA」では現在、日本語や、外国人向けの「やさしい日本語」、英語、中国語、韓国語など9言語版を制作・運営。広告を主な収入源とする。「“ナントカJAPAN”みたいな安易な名前は絶対につけたくなかった」と、サイト名にはこだわった。

サイトには200カ国以上からのアクセスがあり、各言語版を合わせて月40万人の読者がいるが、東京オリンピックも見据えて数年後には「1000万人、1億人に読者を増やす」と高い目標を掲げる。

発信する情報には、東京や京都、大阪など外国人にメジャーなエリアをはじめ、佐賀県や石川県の和倉温泉、岡山県などの地方も含まれる。

「日本にはまだ知られていない魅力がたくさんある。そして、知られないままになくなっていく文化も多い。それらを掘り起こして、いずれは47都道府県すべての情報を発信し、新しい人の流れを作っていきたい。その先に、日本の良さが変わりながらも残っていってほしい」

今後、Webマガジンの認知拡大に応じて事業を多角化し、MATCHAを「日本の情報を発信する会社としては、一番規模の大きいモノにする」のが夢。「日本の1億2000万人よりも世界の60億人」とターゲットはあくまで海外だが、「日本人にも日本の良さを再発見してほしい」との思いも、同時に持っている。