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「ひらめき☆ときめきサイエンス」明大で4プログラムを実施

溶液を電気泳動装置に入れる実験に挑戦

大学や研究機関で取り組む科学研究費助成事業(科研費)の成果を小中高生に体験してもらうプログラム「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」が8月、駿河台・生田キャンパスと黒川農場を会場に開催された。

同プログラムは、日本学術振興会の委託を受けた全国の大学や研究機関が毎年実施しているもの。

明治大学では今回、(1)作って学ぶ考古学の世界~縄文時代貝製腕輪の製作と使用~(文学部・阿部芳郎教授)、(2)様々な気体をマイクロバブル化させ、植物病原菌に対する殺菌効果を体験しよう!(農学部・玉置雅彦教授)、(3)日本人が育んだ発酵微生物~麹菌と乳酸菌(農学部・中島春紫教授)、(4)地震の揺れから身を守る~振動を科学してみよう!~(理工学部・松岡太一講師)の4プログラムを実施した。

生田キャンパスで8月21日に行われた「日本人が育んだ発酵微生物~麹菌と乳酸菌」プログラムには、高校生約30人が参加。コーディネーターを中島教授が務めた。

食品の製造に用いられる麹菌は、古来、日本人が食品醸造に役立ててきた知恵。「このメカニズムを解明することに科学の面白さがある」と紹介された高校生たちはさっそく白衣に着替え、学部生・大学院生の指導の下、麹菌の観察や各種実験を行った。

また、農学部の佐々木泰子准教授から「ヨーグルトの健康効果と乳酸菌の共生について」の講義を受け、研究室で製造したヨーグルトを試食するなど乳酸菌の科学を学んだ。

高校生たちは一日のプログラムを通して、食品加工や麹菌、乳酸菌の不思議な性質の解明など、高校の教室内では味わうことができない大学での学びを体験。プログラム終了後には、高校生一人ひとりに「未来博士号」が授与された。