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「タイ夏期短期留学を終えて」坂本 慎乃介(政治経済学部4年)

政治経済学部タイ短期留学プログラム2015

修了式スピーチにて

8月1日から31日までの1カ月間、タイ短期留学プログラムに参加してまいりました。このプログラムでは、シーナカリンウィロート大学、タマサート大学などタイを代表する名門5大学での講義、またタイ中央銀行、国会、日本大使館などの機関への訪問、そして、象乗りや川下りなどのアクティビティなど、本当に貴重な経験をすることができました。私にとっては初めての海外経験だったので、毎日が新しいことの連続でした。

今、プログラムを終えてもなお鮮明に覚えていることは、日本で培われた常識が、タイのものと大きく異なると実感したことです。特に、大きなビルが建ち、多くの外国人やタイ人が買い物を楽しんでいる一方で、道の端でお金や物を乞うている親子や障害を持った方々が居るという事実が、最も印象的でした。
事前講義の中で、タイはバンコクを中心に大きく発展し中所得国の仲間入りを果たした、と学びましたが、実際目の当たりにした現状は、講義の際に持ったイメージとは大きくかけ離れていました。これは十分な環境が整う日本で生活してきた自分にとっては、決して想像することができないものでした。

私はこのプログラムを通して、様々なものに興味を持てるようになりました。英語、タイ語、タイの経済、政治をはじめ、ASEAN諸国、GMS諸国、長期留学、海外で働くことにまで目を向けるようになりました。この1カ月の経験は、今後自分のキャリアを考える中で、少なからず影響力を持つのだと感じていま す。

現在、海外留学に興味を持っている方が居ましたら、まず行ってみることを強くお勧めします。もちろん明確な目的意識を持つことは重要ですが、それ以上に行くという決断をすることの方が重要だと思います。そして、どんなに短い期間でも、海外旅行とは違う経験を得ることができると思います。

このプログラムを通して得られた経験や知識はもちろん大事ですが、それ以上にタイ人の友達や、先生方との交流、そして明治の学生とのつながりは自分にとって貴重なものだと感じています。私の初めての海外経験が、このプログラムであったことに感謝したいと思います。