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「結果を出せば、道が拓ける」

リオデジャネイロ五輪水泳(10kmマラソン)日本代表・平井 康翔さん

2大会連続五輪出場 海や湖など苛酷な環境でレースは展開

「水上のマラソン競技」と言われるオープンウォータースイミング(以下、OWS)。2012年、日本初の代表選手としてロンドン五輪に出場した。今年6月にポルトガルで開催された世界最終予選において、リオデジャネイロ五輪の切符を獲得。2大会連続で出場を決めた。

400m自由形のインターハイチャンピオンとして明治大学に入学し、OWSに出会った。1年生で出場した日本選手権で優勝し、高校の先輩でソウル五輪・金メダリストの鈴木大地氏(現・スポーツ庁長官)に「OWSは可能性を秘めている。平井君が活躍することによって、メジャーになる。一緒に頑張ろう」と声を掛けられた。その後、ユニバーシアード競技大会で銅メダルを獲得。本格的にOWSで五輪を目指すことになる。

一方、「昔は、競技者なら得意なスポーツだけを極めていけばいいという状況があったかもしれませんが、競技人生が終わったときに、何もできない人間になりたくありません。変化が激しい時代を生きていくためにも、五輪選手として活躍するためにも、人とのコミュニケーション力を養い、自らをマネジメントする力が必要です」と、その先を常に見据えたマインドの持ち主でもある。

「OWSは泳力の他に、実戦の経験値が必要な競技。30代で迎える東京五輪は、一番いい時期に当たると思っています。(中略)その先は、後に続く人たちをバックアップできるような存在になりたい。だから僕は、引退後、アントレプレナー(起業家)を目指したいんです」。リオデジャネイロ五輪で結果を出し、自らの道を拓く。

<※平井さんのインタビュー詳細は、広報誌「明治」第71号(2016年7月発行)に掲載>