Go Forward

生涯学び続けるのが明大卒の使命

校友会長 向殿 政男

卒業生の皆さま ご卒業おめでとうございます。本日から皆さまは、明大卒と呼ばれるようになり、明治大学校友会の一員になります。日本中、世界中で活躍している明大卒の校友を代表して、皆さまの校友会への入会を心から歓迎いたします。

皆さまが、今、足を踏み込もうとしている社会は、行き先不透明な激動の時代に突入しつつあります。このような時代を主体的に、生きがいをもって生きていくためには、いくつかの大事にすべきことがあります。一つは、時代を超えたしっかりとした信念を持つことでしょう。「個を強く」して、常に「前へ」挑戦し続ける明治大学の精神はまさにその一つの指針です。もう一つは、今こそ「生涯にわたって学び続ける」ことだと考えます。幕末の儒学者の佐藤一斎は、「少にして学べば、壮にして成すあり。壮にして学べば、老いて衰えず。老いて学べば、死して朽ちず。」と言っています。知識はすぐに陳腐化し、身に付けた知恵はAI(人工知能)やICT(情報通信技術)の時代に通用しないかもしれません。行き先不透明な新しい時代だからこそ、明大魂という信念をもって、常に学び続けることで、充実した人生を過ごし、社会に貢献することが明大卒の使命なのです。明治大学は皆さまが学び続けることを支援するためにも存在し続けますし、校友会は、大学と協力をして生涯学び続けるための仲間づくりの機会を提供し続けます。

激変する現代の社会は、皆さまの活躍を待っています。明治大学を出たことを誇りに思って、胸を張って社会に出て行き、大いに活躍されることを期待しております。そして、いつでも皆さまを待っている母校と校友会の存在を忘れないでください。