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日仏交流160周年イベント「フランス・デー」を開催

駐日フランス大使館ルセック公使が講演

めいじろうが仏大使館関係者をお出迎え ルセック公使の講演会はほぼ満員に 展示を鑑賞する土屋学長とルセック公使(右から2番目)

明治大学は5月25日、日仏交流160周年イベント「フランス・デー」を駿河台キャンパス・グローバルフロントで開催した(共催:在日フランス大使館/在日フランス商工会議所)。

1858年の日仏修好通商条約締結から160年にあたる節目の年に企画されたこのイベントは、文化・経済・社会などさまざまな角度からフランスへの理解を深めることが目的。土屋恵一郎学長はあいさつの中で、本学創立者2人がフランスに留学し、フランス法を学ぶ明治法律学校として誕生した経緯などに触れ、「明治大学は始まりも今もフランス。これを出発点としてさらにフランスとの関係を強めていきたい」と、開催の意義を訴えた。

メインイベントでは、在日フランス大使館のジャン=バティスト・ルセック公使による「フランス、ヨーロッパから南太平洋への架け橋」をテーマにした講演が行われた。ルセック公使は、ヨーロッパで存在感を発揮するフランスの経済や、新たな息吹をもたらしたマクロン大統領による政治、ヨーロッパの再構築へ向けたフランスの役割などについて説明。日仏関係については、「特別なパートナーシップのもと、協力的かつ友好的な関係が築けている」と語り、「これこそ国際的な平和に向けた姿勢だ」と締めくくった。

当日は他にも、在日フランス商工会議所、ロクシタン、ピエール・エルメ・パリの3社によるフランス企業講演会や、フランス語圏のマンガである“バンド・デシネ”の翻訳家・原正人氏による日仏マンガを解説する講演会、「住宅から都市へ—フランスと日本の文化から考える」と題した小林正美理工学部教授と2人のフランス人都市デザイナーによるシンポジウム、フランス映画の上映会などが開催された。さらに、アンスティチュ・フランセ東京所蔵のマンガ・書籍の展示や明大生による異文化交流クイズイベントが催されるなど、延べ300人以上が会場に訪れ、多様なフランスの魅力を発信するイベントは盛況のうちに幕を閉じた。