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「入念な準備で積極的な就職活動を」

就職キャリア支援部長 舟戸 一治

学生の就職について「売り手市場」が続いているが、全ての学生が希望する企業に就職できるとは限らない。人気の高い業界・企業への就職は、依然厳しい状況が続いている。従業員5,000人以上の大手企業の求人倍率は0.37倍(リクルートワークス研究所)というのが現状である。入念に準備した上で、学生が自ら活動し、積極的に企業にアプローチしなければ、内定を確保することもままならない。

こうした中でも活発に就職活動に励む明大生の就職内定状況は高水準を維持している。各キャンパスの就職キャリア支援センターでは、就活生をさまざまな方法で支援するため、年間600回を超える各種セミナーやイベントを企画・運営している。また、他大学では真似のできないサービスが本学の就職キャリア支援センターにはいくつも揃っている。特に「face to face」を重視した就職相談には定評があり、進路に関する相談、エントリーシートの添削、模擬面接など、年間約23,000件の個別相談を行っている。また、学内企業セミナー等にも多くの企業が参加しており、本学に寄せられる求人件数だけでも年間5,000件を超えている。さらに、就職活動報告書等、情報量の多さも就職活動には有利である。

2019年卒業・修了生を対象とした経団連の「採用選考に関する指針」は前年と同じスケジュールであったにもかかわらず、各種調査からも企業の採用活動の時期は前年より全体的に前倒しになっている。本格的な就職活動シーズンを迎える前から採用活動を行う企業も少なくなかった。2020年卒業・修了生を対象とした指針も4年連続で同じスケジュールのまま変更されなかったが、企業の採用活動はさらに早まる可能性があると言われている。

就職を希望する学生にとって大切なことは、自分自身の力で納得のいく就職先を見つけることであり、早めに内々定を得ることでも、妥協したまま就職活動を終わらせることでもない。より多くの学生が、就職活動を通して大きく成長し、就職できるよう支援していきたい。