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「明治大学ドイツ文化の日」を開催—— フルオーケストラのコンサートも実現

シンポジウムでは音楽の中にみるドイツに迫った アカデミーホールでのフルオーケストラによる演奏が実現

ヨーロッパ有数の文化国家であるドイツ。その多岐にわたるドイツ文化を紹介することを目的にしたイベント「明治大学ドイツ文化の日」(後援:ドイツ連邦共和国大使館)が12月8日、駿河台キャンパス・アカデミーコモンで開催された。

第一部は「音楽の中のドイツとは?」をテーマにシンポジウムが行われ、山田哲平名誉教授の基調講演に続いて、法学部の須永恒雄教授、田島正行教授を加えたパネルディスカッションが行われた。山田名誉教授はドイツ的な要素として「課題を自らに課す国民性」、「徹底した合目的性」、「ルサンチマン(恨み、妬み)」の3つを挙げ、こうした特性が文化や芸術の中で表現されていると複数の絵画を紹介しながら指摘。さらに、フランスやイタリア文化との比較や、ドイツをルーツとした作曲家の作風など、縦横無尽に話題を展開した。

会場をアカデミーホールに移した第二部では、管弦楽オルケストル サン フロンティエールによるオーケストラ・コンサートが開かれた。土屋恵一郎学長のあいさつに続いて、『「エグモント」序曲 作品84』が元NHK交響楽団の井戸田善之氏が指揮のもと演奏された。さらにブラームスの『ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 作品102』の演奏では、ヴァイオリンとチェロのソリストも登場。最後は、ベートーヴェンの『交響曲第7番 イ長調 作品92』が奏でられ、来場者はフルオーケストラによる表現力豊かな生演奏を鑑賞し、ドイツ文化の奥深さを堪能した様子だった。