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「ボアソナード展」と記念シンポジウム

(左から)田中法政大学総長、千田明治大学副学長、芝井関西大学長(写真提供=いずれも関西大学年史編纂室) シンポジウムに登壇した村上教授

2017年に締結された明治大学・法政大学・関西大学による三大学連携協力協定の一環として、関西大学博物館で特別展示「ボアソナードとその教え子たち」が開催中である(会期:7月20日まで。10:00~16:00 日祝休※ただし7月15日は開館)。同展示を記念したシンポジウム「働くことと学ぶこと~商都大阪と関西法律学校~」が6月15日、同大で開催された。

芝井敬司関西大学長、田中優子法政大学総長、千田亮吉明治大学副学長が出席したシンポジウムでは、市原靖久関西大学法学部教授による「大阪の法学校~ボアソナードの教え子たちと関西法律学校~」、藪田貫同大名誉教授による「大阪に文科大学を~関西大学と泊園書院~」と題した基調講演が行われた。市原教授は、教育者としてのボアソナードと関西における法律教育の状況について紹介し、藪田名誉教授は、関西大学の源流の一つといわれる漢学私塾泊園書院をはじめとする大阪の学校史と関西大学のゆかりについて披露した。

続いて、村上一博明治大学法学部教授(法学部長・大学史資料センター所長)、吾妻重二関西大学文学部教授が登壇。芝井学長の司会により、市原教授、藪田名誉教授を交えて、「商都大阪」に関西大学が創立した意義について議論を深めた。最後に、千田副学長と田中総長からそれぞれ、現在予定されている事業の遂行とともに、三大学の交流や議論をより一層深めていきたいと挨拶があった。芝井学長もそれに応じ、盛況の内に幕を閉じた。

これまで明治大学、法政大学で展示、記念講演会などが開催されてきた。このほど一連の事業が三大学を一巡したことになる。
(大学史資料センター)