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校友会特集 明治大学のさらなる発展に向けて

校友会長 北野 大

明治大学の校友および関係者の皆さま、あけましておめでとうございます。昨今の明治大学学生の活躍、特にスポーツ関係のはなばなしい活躍は枚挙にいとまがありません。また、司法試験、公認会計士試験等と、難関の国家試験にも多くの明治大学関係者が合格しているのも、校友の一人としてうれしい限りです。これらの活躍が社会からも認められ、13年連続で受験者数が10万人を超えるなど、多くの高校生が明治大学を目指してくれるのもうれしいことであり、母校に誇りを感じます。

高校時代、古文の授業で吉田兼好の徒然草を学びました。その中で「高名の木登り」という段があります。人間誰でも木の高いところにいる時は緊張し注意をしますが、下に降りてくるに従い安心して注意をしなくなります。その時にかけた木登りの言葉が「過ちすな、心して降りてよ」です。私は人間誰でも盛りの時、安心する時ほど注意をせねばならないという意味に取っています。

明治大学にとってまさに必要なことは、安心することでなく、時代の要請に沿ったさらなる改革です。このためには大学の経営層および教職員の努力に加えて、校友会の支援も大きな意味を持ってきます。大切なことはこれらの関係者が方向性を同じにすることです。そのためには大学当局と校友会の相互の理解が必要です。

前会長の提案している安全学では「人は過ちを犯す」という前提をおきます。母校をさらに良くしたいという共通の目的に沿った「多くの目」が補完的、相乗的に働くことが大切です。

校友会は、大学への提案も含めたあらゆる母校支援、そして母校と校友との一体化に向けた活動にまい進していく所存です。今後とも、校友会活動へのより一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。