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学生・教育活動緊急支援資金 寄付者の声

「昭和最後の明大卒。平成も明治、令和も明治」

奥野 裕子 様 1988(昭和63)年卒

今でもたまに和泉キャンパスに行きますが、ちょっと気後れするほど綺麗になっていてつくづく時の流れを感じます。女子学生が増えたのも大きいですかね。学生も当時と違ってなんだか綺麗な人が多いですね。当時は普通にペンキ汚れがついたジーンズで現れる先輩や、金欠で風呂屋に行けないとか床屋行けないとか電話とめられたとか督促状きたとか、周囲でそういう話が頻繁にありましたが楽しい毎日でした。今、あの頃の私たちがそのまま和泉やお茶の水にタイムスリップしたらつまみ出されるかな。今では到底許されない乱暴な先輩もいましたからね。

スタンドの高齢化が進む神宮・秩父宮にも今も行きます。野球と違い最初はルールもまるでわからないまま先輩に連れていかれたラグビー観戦でしたが、今思えばあの時があればこそ昨年のワールドカップの感動にあそこまで浸れたのでしょう。今年はいろいろむつかしいことばかりですが、これもまた後に語り草のみならず肥やしにもなると思います。

明治にはたくさんの校友がいます。必要とあらば一肌脱ぐぜ、という人は少なくないでしょう。かつて早明戦チケット購入のため夜の新宿で並んでいたら「なんか食ってあったまれ」とお小遣いをくれた見知らぬOB、飲み会(今はオンライン推奨)の際、隣席から合流してきて会計支援してくれた見知らぬOB、その節は有難うございました。今は私もその世代です。微力ながら今後も何か恩返しをと思います。

「彷徨う」

落合 裕一 様 2009(平成21)年卒

目の前は真っ暗だった。掴むものや頼れるものは、何もないように感じた。状況を打開する為に、たった一歩踏み出せさえすればいい。頭では当然わかっているつもりだけど、その時のぼくにはそんなことなんてとても出来なかった…社会人になって3年目に差し掛かった頃、ぼくはそんな状況でした。

みんなが置かれている状況について、ぼくは全てをわかりません。ただある種似たような暗闇が、かつて自分の眼前に繰り広げられていたように思えます。

そのとき、後ろからそっと支えてくれたのは大学のときの友達でした。その友達が陰ながら見守ってくれなければ、今ここでこの文章を書いているぼくという存在はこの世になかったかもしれません。

正直、これは大袈裟に聞こえるかもしれません。しかし、ぼくは友達をはじめ周りの人たちに支えられながら、今の今まで社会人としてなんとか生きていけた…というのは紛れもない事実です。

ぼくにとっての大学生活は、卒業した後でさえ、様々な意味で学び合い励まし合える、今思えばそんな唯一無二の友達に出会えた時間でした。

学問や就活準備等はもちろん大切ですが、もっと大事なものは2度と帰ってこないこの「4年間」という時です。ぼくがそうだったようにみんなにも、一生に一度の時を感じて欲しい…そんな気持ちから、ぼくはこのような選択をした次第です。

目の前は確かに真っ暗です。みんなもぼくもまた、いまを彷徨っています。ただ、自分たちでは気付かないけれど、そっと誰かが見守り支えてくれています。彷徨いながらも、ぼくらはきっと一歩を踏み出せるはずです。

「次代へ 繋ぐ支援のバトン」

塚田 萌 様 2018(平成30)年卒

明治大学での学生生活とはどのようなものだったでしょうか。

地方から上京してきた私にとっては、学びたかった歴史を学ぶことができただけでなく、それまでの感性や価値観が一変したターニングポイントであり、じっくりと自分の内面に向き合った時間であり、先生方や友人に出会うことができたかけがえのない場所でした。

明治大学で過ごしたあの4年間が今の自分を形作る重要な核となっていることを実感する日々ですが、地方のあまり裕福でない家庭に生まれ育った自分が安心して学業に専念することができたのは、毎年給付いただいていた明治大学給費奨学金によるところが大きかったと思っています。

現在、このコロナ禍の中で、経済状況の苦しさから退学を考えざるを得ない学生が少なくないと聞き、胸が痛みました。

それは、たまたま今年学生であるというだけの理由で教育を受ける機会を手放さざるを得ないことがあまりにも理不尽であると同時に、もしこのコロナ禍が在学中に起きていたら、そうした決断に迫られていたのは自分だったかもしれないと容易に想像ができたからでした。これはぜひとも学生時代に受けた恩返しをしなければと思い至り、今回の学生・教育活動緊急支援資金への寄付をさせていただきました。

あまりにも微力ではありますが、私がそうしていただいたように、今度は私が在学生の誰かのかけがえのない学生生活を守る一助となれていることを願います。

「『母校・明治大学』への感謝とエール」

茂木 聖親 様 2019(平成31)年卒

明治大学を卒業して1年半が経ち、現在は東北・秋田にて単身生活を送っています。先日の大学広報で、新型コロナウイルスの影響で明大生が苦境に陥っていることを知り、大変衝撃を受けました。私はまだ社会人二年目ですが、「自分を成長させてくれた明治大学へ少しでも恩返ししたい」との思いが強く、この度学生・教育活動緊急支援資金に寄付を行いました。

大学時代はマンドリン倶楽部に所属し、4年次では学生指揮・主将として倶楽部を率いました。年間約70回、全国各地のステージで演奏会を行って得た、沢山のお客様・校友の皆さま・仲間とのつながりは、「明治でしか味わえない」一生忘れることのない経験です。また、ゼミでは小林和司先生に大変お世話になりました。多忙な倶楽部活動と学業との両立という厳しさを痛感することもありましたが、明治で学んだ4年間は無駄ひとつ無いとても有意義なものでした。

講義や課外活動などあらゆる学生生活が制限されている今日ですが、明大生の皆さんがかつての様に心からキャンパスライフを満喫出来る日が一日でも早く来ることを願ってやみません。寄付によって一人でも多くの明大生の皆さんが前を向くキッカケとなれば幸いです。

全国の校友をはじめとする皆さま一人ひとりの想いが、寄付という形で一つに結集することによって、明大生への大きなエールとなります。これからも母校・明治の飛躍の為に寄付を続けて行きたいと思います。

団体からのご寄付について

本学では、個人の方々に留まらず、校友会県単位・地域支部、ゼミナール・研究室、クラブ・サークル、学部・学科・専攻、仕事や趣味を通じた交流会等、さまざまな校友・父母・教職員の団体からのご寄付も受け付けております。今回は、明治大学和歌山県父母会をご紹介します。

「笑顔の来る日を願って」

明治大学和歌山県父母会長 増田 愉美

2019年11月23日和歌山県学生交流会

2020年また1年間、明治大学父母会活動を和歌山県ご父母の皆様と一緒に、いろんな行事を楽しく過ごせると思っていた矢先、新型コロナウイルスが猛威をふるいいつ終息を迎えられるかわからないなか私たち親は、遠く離れてがんばっている子供たちがその影響で修学の機会が奪われてしまうのではないかという不安でいっぱいになっていました。

和歌山県父母会として活動ができない中、子供たちに何かしてあげられることはないのか?なにができるのか?と考えていた時に『学生・教育活動緊急支援資金』が設立されたことを知りました。

これだ!!と思い、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策のため開催することができなかった父母会総会をはじめ、中止せざるをえなかった各種行事等に係る運営費用の中から寄付させてもらうことができないか?と役員による話合いを行い、『ぜひ学生さんたちのために役立ててほしい!!』という意見で一致したことから、寄付を決めさせていただきました。帰省もままならない状態の中、先生方それぞれの工夫を凝らされたオンライン授業を受けいつも以上のレポート提出にがんばっている子供達のためになればと。

今は楽しいキャンパスライフを送ることは難しいけれど、一日でも早くこのコロナが終息を迎え日常生活が戻った時には、またたくさんの学生さんたちの笑顔が見られますことを願っています。