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商学部・所ゼミが日本メキシコ学院とSDGsをテーマに相互学習交流

特別授業を聴講する日本メキシコ学院の生徒ら

商学部の所康弘ゼミ(研究テーマ=国際貿易・国際協力)は、メキシコの私立学校である㈳日本メキシコ学院の小・中・高校生と持続可能な開発目標(SDGs)に関する相互学習交流を1月より実施している。

所ゼミの学生らと同高校の生徒は、SDGsについて3カ月間調査し、4月には高校部の全生徒や学院長、国際交流基金(JF)メキシコ事務所長らを前に共同発表を行った。発表は2班に分かれて行われ、後藤海帆さん、小川佳音さん(商学部2年)らが参加したグループは、「日本とメキシコの教育問題」(SDGsの目標4.「質の高い教育をみんなに」)をテーマに両国の教育への公的支出や教育政策に関する現状と課題について発表した。岡本璃子さん、宮原美果さん(商学部2年)らが参加したグループは、「フードロス」(目標12.つくる責任、つかう責任)をテーマに、両国のフードロス削減のためのアプローチの違いについて報告した。

さらに、5月には、同校の日本コースの小・中学生や校長ら約80人に向けてオンライン授業を実施し、日本のSDGsの取り組みの進捗状況などを紹介した。参加した教諭は、「子どもたちにとって良い刺激になり、SDGsを身近に感じられたのでは」と感想を述べた。

今回の相互学習交流は、(一財)心豊かな社会をつくるための子ども教育財団による助成を受けて行われている。SDGsについて国籍や国境を越えて若い世代が共に考え、行動するための学習機会を提供することが目的で、所ゼミでは今後、SDGsを学ぶ国際教育教材を製作・製本化し、同校に届ける計画を立てている。
(商学部教授 所康弘)