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情報コミュニケーション学部「ビデオゲーム、ファンカルチャーそして知的財産」

第1部ディスカッションの様子(左から1人目が今村教授)

情報コミュニケーション学部は、5月30日、駿河台キャンパス・グローバルフロントで、「ビデオゲーム、ファンカルチャー、そして知的財産」と題するイベントを開催した。同学部の今村哲也教授が進行を務め、明大生のほか学外者など約150人が参加した。

第1部のワークショップでは、東京大学教授の田村善之氏、東洋大学教授の安藤和宏氏、早稲田大学教授の上野達弘氏、ラーデマッハ・クリストフ氏のほか、大和日英基金の助成を得て来日したロンドン大学シティ校リーダーのエンリコ・ボナーディオ氏、同校上級講師のマーク・ミムラー氏が登壇するとともに、セガサミーホールディングス㈱法務知的財産本部副本部長の寺原潤氏も参加し、ファンによるゲームコンテンツの二次利用について、多角的な議論がなされた。

オンライン併用のハイブリッド方式で行われた第2部のセミナーでは、ミムラー氏がSF映画・ドラマ・アニメーション作品『スタートレック』のファンフィルムに関する米国の訴訟を紹介し、メディア・フランチャイズ(オリジナルの創作フィクションから複数の派生作品が製作された関連メディアの集合体)の現状とファンカルチャーの役割を解説。ボナーディオ氏は、ビデオゲームにおける人工知能の活用と知財による保護の現状を紹介し、ゲーム特許の保護範囲の広さがゲーム産業の発展を阻害する可能性があることにも言及した。

ゲームファンの多種多様な活動のあり方を幅広く考えるきっかけとなるとともに、本学と国内外の大学関係者との学術交流を深める有意義なイベントとなった。
(情報コミュニケーション学部事務室)