さる5月29日の評議員会において、2022年度決算が承認されました。決算は、「資金収支計算書」、「事業活動収支計算書」および「貸借対照表」を用いて説明します。
決算の詳細は、明治大学ホームページ(https://www.meiji.ac.jp/zaimu/)で公開しています。
決算の詳細は、明治大学ホームページ(https://www.meiji.ac.jp/zaimu/)で公開しています。
※本文および表中の金額は端数調整を行っています
より良い教育研究環境の整備に向けて-基本金組入前当年度収支差額は33.7億円
財務担当常勤理事 中里 猛志
本学は創立150周年となる2031年度に向けた「MEIJI VISION 150 -前へ-」を定め、その実現に向けた取り組みを進めているところです。2022年4月には和泉キャンパスの新教育棟である「和泉ラーニングスクエア」が竣工し、グループボックス、カイダン教室、プレゼンテーションラウンジといった今までにないさまざまな学びの空間を備え、学生の「個」の力を伸ばすための活気のあるキャンパスづくりを行っています。
2022年度決算においては、受験者数の増加や入学定員充足率の向上により、収入が増加しました。また、寄付金収入も増加しており、校友やご父母の皆さま方の多大なるご支援に対し、厚く御礼を申し上げます。
支出面では、新型コロナウイルス関連での活動制限が緩和され、留学や研究出張のように実施が再開された内容も増え、学生活動や研究活動に関連した支出が増加しました。また、昨今の物価高騰の影響により、光熱水費や建設関連費用も増加しました。その結果、基本金組入前当年度収支差額は、前年度より1.3億円減少し、33.7億円の収入超過でした。
学校法人が永続的に発展するためには、健全な財務体質を構築・維持し、教育研究を促進するための投資を効果的に行う必要があります。本学には建築後50年以上経過している校舎が14棟もあり、時代とともに求められるものが変わっていくキャンパス整備のための計画的な資金積み立てが必須です。2022年度は45億円積み立てを行い、減価償却引当特定資産等の施設整備を目的とした特定資産は2022年度末には316億円となりました。また、奨学金や助成金の割合が他大学に比べて高い水準となっていますが、その原資をより強固なものにするため、第3号基本金引当特定資産に20億円積み立てを行いました。これにより2022年度末には積立額が117億円となり、当面の目標としていた100億円を超えることができました。しかしながら中長期的に見るといずれも十分な額とはいえないため、これからもその時々の政策への投資に加え、将来の教育研究活動および施設への準備に対しても、バランス良く配分を行っていきます。
「MEIJI VISION 150 -前へ-」で目標としている収入超過50億円の予算編成を達成するためには、今後ますます多様で安定的な収入源の確保に加え、スクラップアンドビルドによる効果的な支出の見直しが必要です。より良い教育研究環境を提供し続けるため、引き続き皆さま方からのご理解とご支援をお願い申し上げます。
2022年度決算においては、受験者数の増加や入学定員充足率の向上により、収入が増加しました。また、寄付金収入も増加しており、校友やご父母の皆さま方の多大なるご支援に対し、厚く御礼を申し上げます。
支出面では、新型コロナウイルス関連での活動制限が緩和され、留学や研究出張のように実施が再開された内容も増え、学生活動や研究活動に関連した支出が増加しました。また、昨今の物価高騰の影響により、光熱水費や建設関連費用も増加しました。その結果、基本金組入前当年度収支差額は、前年度より1.3億円減少し、33.7億円の収入超過でした。
学校法人が永続的に発展するためには、健全な財務体質を構築・維持し、教育研究を促進するための投資を効果的に行う必要があります。本学には建築後50年以上経過している校舎が14棟もあり、時代とともに求められるものが変わっていくキャンパス整備のための計画的な資金積み立てが必須です。2022年度は45億円積み立てを行い、減価償却引当特定資産等の施設整備を目的とした特定資産は2022年度末には316億円となりました。また、奨学金や助成金の割合が他大学に比べて高い水準となっていますが、その原資をより強固なものにするため、第3号基本金引当特定資産に20億円積み立てを行いました。これにより2022年度末には積立額が117億円となり、当面の目標としていた100億円を超えることができました。しかしながら中長期的に見るといずれも十分な額とはいえないため、これからもその時々の政策への投資に加え、将来の教育研究活動および施設への準備に対しても、バランス良く配分を行っていきます。
「MEIJI VISION 150 -前へ-」で目標としている収入超過50億円の予算編成を達成するためには、今後ますます多様で安定的な収入源の確保に加え、スクラップアンドビルドによる効果的な支出の見直しが必要です。より良い教育研究環境を提供し続けるため、引き続き皆さま方からのご理解とご支援をお願い申し上げます。
資金収支決算
第1表「資金収支計算書」について説明します。
資金収支計算書は、当該会計年度に行った諸活動に対する全ての収入および支出の内容ならびに現金・預貯金の支払資金の増減の顛末を表しています。
『翌年度繰越支払資金』162億5700万円は、当期から2023年度へ繰り越した支払資金の額です。収入の部の『前年度繰越支払資金』より31億5600万円減少しました。
資金収支計算書は、当該会計年度に行った諸活動に対する全ての収入および支出の内容ならびに現金・預貯金の支払資金の増減の顛末を表しています。
『翌年度繰越支払資金』162億5700万円は、当期から2023年度へ繰り越した支払資金の額です。収入の部の『前年度繰越支払資金』より31億5600万円減少しました。
第1表「資金収支計算書」
収入の部
(単位:百万円)
科 目 | 予 算 | 決 算 | 差 異 |
---|---|---|---|
学生生徒等納付金収入 | 42,220 | 43,364 | △ 1,145 |
手数料収入 | 3,072 | 3,508 | △ 436 |
寄付金収入 | 1,036 | 807 | 229 |
補助金収入 | 4,703 | 4,270 | 432 |
資産売却収入 | 1,300 | 1,300 | 0 |
付随事業・収益事業収入 | 957 | 962 | △ 5 |
受取利息・配当金収入 | 404 | 444 | △ 41 |
雑収入 | 2,037 | 2,064 | △ 27 |
借入金等収入 | 0 | 0 | 0 |
前受金収入 | 7,454 | 8,049 | △ 595 |
その他の収入 | 2,334 | 2,383 | △ 49 |
資金収入調整勘定 | △ 7,879 | △ 8,984 | 1,105 |
前年度繰越支払資金 | 14,866 | 19,414 | - |
収入の部合計 | 72,502 | 77,582 | △ 5,079 |
学生生徒等納付金収入
入学定員充足率の向上等により、予算額を11.5億円上回りました
手数料収入
志願者数の増加による入学検定料の増加等で、予算額を4.4億円上回りました
寄付金収入
寄付金は、予算額を2.3億円下回りました
補助金収入
経常費補助金の減少等により、予算額を4.3億円下回りました
前受金収入
2023年度入学者の学生生徒等納付金が予算額を上回りました
支出の部
(単位:百万円)
科 目 | 予 算 | 決 算 | 差 異 |
---|---|---|---|
人件費支出 | 30,784 | 30,554 | 229 |
教育研究経費支出 | 14,605 | 14,064 | 540 |
管理経費支出 | 2,205 | 1,694 | 511 |
借入金等利息支出 | 0 | 0 | 0 |
借入金等返済支出 | 0 | 0 | 0 |
施設関係支出 | 2,501 | 2,073 | 429 |
設備関係支出 | 2,416 | 1,818 | 597 |
資産運用支出 | 7,745 | 9,033 | △ 1,288 |
その他の支出 | 5,987 | 8,735 | △ 2,748 |
〔予備費〕 | (0) 200 |
ー
|
200 |
資金支出調整勘定 | △ 6,467 | △ 6,647 | 180 |
翌年度繰越支払資金 | 12,526 | 16,257 | △ 3,731 |
支出の部合計 | 72,502 | 77,582 | △ 5,079 |
人件費支出
採用の繰延等があり、予算額を下回りました
教育研究経費支出
感染症対策による活動制限等の影響により、予算額を下回りました
施設関係支出
システム更新費用の支払い繰延等により、予算額を下回りました
設備関係支出
第3号基本金引当特定資産への積立等により、予算額を上回りました
資産運用支出
前期から繰り延べていた和泉新教育棟の建設費支払い等があり、予算額を上回りました