レインボーサポートセンターがオンラインセミナー「恋愛しなきゃダメですか？！」

レインボーサポートセンター（センター長=浜本牧子副学長）は６月８日、オンラインセミナー「恋愛しなきゃダメですか？！」を開催した。他者に恋愛感情を抱かない「アロマンティック」、性的関心を抱かない「アセクシュアル」というあり方について、研究者と当事者を招いて講演が行われ、学生や教職員など約100人が聴講した。

講師は、アロマンティックやアセクシュアルをはじめとする多様なセクシュアリティに関する研究や情報提供、啓発活動などを行う団体As Loop（アズループ）のメンバーで研究者の三宅大二郎氏と、同じくメンバーで当事者でもある中村健氏が務め、基礎知識や調査に基づくデータ、当事者の体験談などを話題に約50分間の講演が行われた。中村氏は、アロマンティックやアセクシュアルの人への接し方や表現に関する注意点として、恋愛や性的な話は人類共通の話題ではないこと、恋愛や性行為ができないという表現を使わないこと、「考え過ぎ」「まだ出会っていないだけ」などと悩みを軽く扱わないことなどを挙げた。さらに、これらの配慮は「セクシュアリティに限らず誰に対しても意識すべきことであり、人と関わる際に心がけるべきことの一つとして考えていれば良いのでは」とアドバイスした。

参加者アンケートでは、「私自身がアセクシュアルだが、実際の体験談を聞いて気持ちが楽になった」「重要なことを簡潔に説明いただいて分かりやすかった」といった意見が寄せられるなど、高い関心を集めた様子だった。