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情報コミュニケーション学部—ピアニスト佐藤彦大氏による生演奏授業

『ラプソディ・イン・ブルー』など11曲を演奏・解説した佐藤氏

ピアニストで東京音楽大学専任講師の佐藤彦大氏が6月24日、駿河台キャンパスを訪れ情報コミュニケーション学部の授業で演奏と講義を行った。清原聖子教授が担当する授業「情報コミュニケーション学」の第11回で「近代アメリカにおけるクラシック音楽の発展~演奏を通してその魅力を味わう」と題して、佐藤氏による実演が行われた。

会場となったアカデミーホールには、2007年に連合父母会から寄贈されたスタインウェイ&サンズ社のグランドピアノが設置されている。授業は佐藤氏が、同社は米国の企業であると紹介するところから始まった。その後、ベートーベンのピアノ・ソナタやドボルザークの『ユーモレスク』など、ヨーロッパのクラシック音楽や国民学派といわれる作曲家による19世紀中頃から20世紀頃の民族主義的な作品が次々に披露され、その変遷が解説された。最後にはジャズとクラシックを融合させた作品として、米国の作曲家ガーシュインの『ラプソディ・イン・ブルー』が演奏されると受講者から大きな拍手が送られた。

この授業は、米国に関わる音楽、メディア、スポーツ、ジェンダー、移民問題など各回のテーマに合わせた専門家をゲスト講師として招いている。清原教授は、「多様な視点から米国の社会と文化について理解を深めてほしい」とそのねらいを語った。

同日には佐藤氏が登壇し、清原教授が進行役を務めた大学院情報コミュニケーション研究科のシンポジウム「音楽文化から見るアメリカの『ソフト・パワー』」も開催された。