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レインボーサポートセンターがオンラインセミナー「結婚の自由について考える」

セミナーの様子

レインボーサポートセンター(センター長=浜本牧子副学長)は7月3日、オンラインセミナー「結婚の自由について考える」を開催した。講演者に本学校友で(一社)fair代表理事の松岡宗嗣氏(2018年政治経済学部卒)と弁護士の寺原真希子氏を招き、現在進行中の同性婚を巡る訴訟の状況や、その背景などについて解説が行われた。

寺原氏は2019年から始まった「結婚の自由をすべての人に」訴訟の東京弁護団の共同代表で、(公社)Marriage For All Japan–結婚の自由をすべての人に の代表理事も務めている。この訴訟は、日本では法律上の性別が同性のカップルは婚姻できないということが憲法違反であると裁判所に認めてもらうことを目的としたもの。

寺原氏は「結婚できない同性カップルは、相続ができないことをはじめ、配偶者控除や共同親権の面などで日々の生活に関係する具体的な不利益を被っている状態である」と説明。さらに、このこと自体が「国や政府が同性カップルなどのマイノリティには、多くの人と同等の法的保護を与える必要がない」という誤ったメッセージを日々発信し続けている状態となっているのだと訴えた。

最後に寺原氏は受講者に向けて「世論調査ではほとんどの人が同性婚に賛成と回答しているが、世代間で捉え方に差があり、上の世代の方に草の根的に広げていくことが重要。親や職場の先輩などとこのことを話題にするとか、SNSでの発信など、できる範囲で具体的なアクションを起こして、婚姻の平等の実現につなげていただきたい」と呼びかけた。

参加者アンケートでは「選択肢の一つとして同性婚が認められる国になってほしいと思った」「現役の弁護士の方からお話を聞くことができて良かった」といった意見が寄せられた。訴訟の進捗などは、Marriage For All JapanのWebサイトで発信されている。

Marriage For All Japan(結婚の自由をすべての人に)
https://www.marriageforall.jp