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図書館—読書人カレッジ「書くことを仕事にしたい人のための読書術入門」



講演する渡辺祐真(スケザネ)氏

明治大学図書館と㈱読書人による共催企画「読書人カレッジ」の2023年度第1回が6月16日に和泉図書館ホールで開催された。これは、大学生に本の選び方、読み方などを教え、本を読む楽しさを知り、考える力を身に付けてもらうことを目的として現役作家などをゲストに招いて行われているもの。

今回は、ゲームのシナリオライターで、文筆家・書評家としてYouTubeで活躍中の渡辺祐真(スケザネ)氏をゲストに、「書くことを仕事にしたい人のための読書術入門」と題した講演が行われた。オンライン併用のハイブリッド形式で行われ、約110人が参加した。

渡辺氏は小説やシナリオ、書評記事などを書く場合に自力だけで進めていくとどこかで必ず行き詰まるものだが、そこで自分に足りないアイデアや考え方などを洗い出し、そのことを念頭に置きながら読書にあたって、「『取り出すためのインプット』を心がけて読むべき」とアドバイス。「書く力とは、インプットしたものを適切に取り出す力である」と解説した。

参加者アンケートでは「課題を頭に浮かべた上で作品を読むことが自分で書くことにつながるという話は参考になった」「書くことだけに目を向けるのではなく、まずは読むことが大切だというのは印象的だった」などの意見が寄せられ、多くの参加者から好意的な意見が寄せられた。

この企画は、2021年度より始まり、今回で3年目を迎えた。2023年度第2回は10月20日に開催される予定。