Go Forward

第635回 ズームアップ

「華麗なトスで日本一を目指す」バレーボール部 近藤 蘭丸

文・写真/ジン セウン(営3)



4年ぶりに東日本大学選手権でメダル獲得を果たした明大バレー部。秋季リーグに期待がかかる形で今年度の前半を終えた。昨年度との違いはスピード感のあるコンビバレーを追求してきたところだ。そのカギとなったのは近藤蘭丸だ。

「トスは誰にも負けたくない」。昨年度、期待の新星として明大バレー部に入部した近藤。中学時代にはJOCジュニアオリンピックカップに福岡県代表として出場した。高校2年次の春高バレーでは優勝を飾るなど着々と大舞台を経験してきた。明大入学後には即戦力として試合に起用され、1年生にもかかわらず、その年度の秋リーグからはスタメンに定着。不利な状況でも平常心を保つことができる彼のメンタルの強さはチームを勝利に導いてきた。

「うまいセッターよりは良いセッターになりたい」。近藤が思うセッターの役割は、目立たないがチームを支えて勝たせること。「スパイカーの能力を生かすのはセッターで、結果を残せない以上は自分にも責任がある」。負けず嫌いで努力家の彼は、さらにトスの精度と高さを上げ、自分の武器を強化し続ける。それだけではなく、セッターとして大事にしているのはスパイカーとの信頼関係。日々のコミュニケーションから試合を意識することを心掛けている。

中高で日本一を経験した。残りは大学だけだ。目標とする日本一に向けて彼は成長し続ける。「勝ち切るために毎日努力して、悔いなく終われるようにしたい」と覚悟は十分。彼の今後の活躍に目が離せない。
 (こんどう・らんまる 文2 東福岡 180cm・70kg)