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関東南部は7月に入ってほとんど雨が降らず、記録的な猛暑となっている。一方、線状降水帯や大型化する台風による豪雨や突風は作物そして人の生活を脅かし、温暖化対策が急務と改めて思う。さて、3年間に及ぶ新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴う活動制限が解除され、キャンパスには以前のにぎわいが戻り、サークルの新入生勧誘も新鮮であった。多摩丘陵の東端に位置する生田キャンパスには武蔵野の緑が残る。徒歩圏内の生田緑地には谷戸や雑木林が広がり、すがすがしい散策路からは岡本太郎の野外作品が見え隠れする。生田キャンパスでは、多様な学びと交流を促すラーニングコモンズ、図書館、武蔵野の風を感じるテラスなど、開放的な環境で先進的な学びを可能とする第二中央校舎(仮称)の建設が、5月下旬から本格的に始動した。たくさんのギンナンを降らせたイチョウなどの大木が伐採される光景には複雑な思いを覚えたが、学生が行き交う南北の道には樹木の植栽が計画されていると聞く。若者の活気、そして緑にあふれたキャンパスへの進化を、今から心待ちにしている。