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第636回 明大スポーツ新聞部 ズームアップ

「異国の地で光り輝く」合気道部 プシュカルスカ アンナ

文/リ シアンエン(情コミ1) 写真/石田 聖(営2)



合気道との出会いは、中学の頃だ。ウクライナ出身のアンナはある日、父に地元の合気道クラブへ連れて行ってもらった。それをきっかけに合気道を始め、2年ほど稽古に励む。ウクライナで行っていた合気道は、一つの競技として行われ、アンナは地元で開催された大会において、2度も銀メダルに輝いた。明大に進学した後は、運動部に入りたくて、小さい頃から慣れ親しんだ合気道を選んだ。流派こそ違うが、母国で学んできた技と知識を活用し、日本でもすぐ稽古場になじめるようになった。

日本に来るのは初めてだったが、ウクライナにいた頃から、日本のアニメや漫画に興味を持ち、特に『NARUTO -ナルト-』と『BLEACH』を愛読していた。日本の第一印象について聞かれると、アンナは苦笑いしながら「暑い」と答えた。それでも「人がとても多いが、全てが便利で、買いたい物は2分以内で買える」と笑顔で語ったアンナは、大好物のお好み焼きを堪能し、異国での新しい生活に徐々に慣れているそうだ。普段の授業では、ウクライナにいた頃から学んでいた建築を専攻し、英語の授業も日本語の授業も無難にこなしている。稽古をするために、生田キャンパスから和泉キャンパスまで移動しなければならないが、合気道への愛と熱意がアンナを動かしている。

「今はとにかく合気道をエンジョイしている」。大学でも、日常生活でも新しい発見に出会い続けるアンナ。これからの稽古、そして11月に開催される全国学生演武大会に向けて、さらなる飛躍を目指す。

(ぷしゅかるすか・あんな 理工 164cm)