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金融トラブルセミナーをオンラインで開催



学生支援部は10月12日、全明大生を対象に、オンラインでの金融トラブルセミナー『純粋だな、これサギだよ~知らない間に被害者に~』を開催した。講師にSMBCコンシューマーファイナンス㈱の中村翔平氏を招き、多くの学生が受講しやすいようランチモジュール(昼休み)の時間にZoomのウェビナー形式で開催された。

セミナー開催の背景として、2022年4月より成年年齢が18歳に引き下げられたことによって特に大学1・2年生が悪徳商法や詐欺などの被害に遭いやすいという状況がある。中村氏は、これまで親権者の同意が必要であったさまざまな契約や、「未成年者取消権」が適用されなくなったことから、若い世代がこれまで以上に狙われるようになっていると解説した。

その後、フィッシング詐欺(金融機関や企業、知人などを装って、偽のメールやウェブページから個人情報を盗み出す詐欺)や、銀行口座等の名義貸しの被害について説明された。さらに、悪質なマルチ商法について、従来は健康器具や化粧品などが中心だったが、最近では暗号通貨投資商品や、アフィリエイトを使ったインターネットビジネスなど形のない商品を対象とした、いわゆる“物なしマルチ”と呼ばれるものに移行しつつあることが紹介された。

最後に、消費生活センターや法テラス、大学の学生相談室などの相談窓口が紹介され、「何らかの被害に遭った場合には一人で抱え込まずにまず相談しよう」とアドバイスが送られ、セミナーは終了となった。

セミナーを企画した学生支援部の担当者は、「今後も学生がトラブルに巻き込まれないように、知識や判断力向上につながるような啓蒙活動を続けていきたい」と述べた。