Go Forward

米沢嘉博記念図書館・現代マンガ図書館で台湾漫画史不思議旅行—貸本屋さんと漫画の100年—展

内覧会での記念写真(右から2人目が村上館長) 国立台湾歴史博物館の黄氏によるギャラリートーク

米沢嘉博記念図書館・現代マンガ図書館の1階展示室で、「台湾漫画史不思議旅行—貸本屋さんと漫画の100年—展」(以下、台湾漫画展)がスタートしている。開催初日の10月6日には関係者が集まり、内覧会も開催された。

内覧会には、来日した国立台湾歴史博物館の莊佩樺副館長と同館漫画組・黄悠詩氏も参加し、マンガ図書館・村上一博館長や館職員との交流を深めると、2階閲覧室を見て回ったり、台湾漫画展を鑑賞しながら展示の完成を祝した。ギャラリートークでは、黄氏が身振り手振りを交えながら台湾漫画と貸本屋の歴史について熱弁する姿も見られ、この展示が「貸本屋」というキーワードのもと台湾と日本のマンガ文化をつなぐ重要な接点となっていることが分かる。

台湾漫画展は、台湾における貸本屋の歴史変遷を中心に、どのような漫画が読まれ、流通し、制作されてきたのかを一望するものだ。日本統治期から貸本屋が普及していく1960年代までを紹介する1期、厳しい検閲の下で工夫を凝らし生き延びた漫画家・編集者たちを中心に60~90年代を紹介する2期、台湾貸本屋の黄金期だった90年代以降から挑戦を続ける現代の貸本ビジネスについて取り上げる3期に分かれ、それぞれの期でしか見ることのできない貴重な資料が展示される。本展と合わせて開催される、関係者によるオンライン・トークイベントにも注目だ。
(米沢嘉博記念図書館・現代マンガ図書館)

台湾漫画史不思議旅行—貸本屋さんと漫画の100年—展

www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/exh-taiwan.html

会場 明治大学 米沢嘉博記念図書館・現代マンガ図書館 1階
〒101-8301 東京都千代田区神田猿楽町1-7-1 TEL:03-3296-4554
会期 10月6日㈮~2024年2月12日㈪
開館 月・金14:00~20:00/土・日・祝12:00~18:00
休館 火・水・木(ただし祝日の場合は開館)
冬期休館12月26日㈫~1月11日㈭
※特別整理などで休館する場合があります。ホームページ、もしくは開館日に電話にてご確認ください