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「企業トップの考えるダイバーシティ・マネジメント」

運営に当たった牛尾ゼミナールの学生と伊井氏(前列左)、牛尾教授(前列中央)、松井氏(前列右)

ジェンダーセンターは10月23日、講演会「企業トップの考えるダイバーシティ・マネジメント」を駿河台キャンパス・リバティタワーで開催した。

この講演会は企業経営者などを招き、同センターが定期的に開催しているもの。今回はMPower Partnersゼネラル・パートナーのキャシー松井氏と、コモンズ投信㈱代表取締役社長兼最高運用責任者の伊井哲朗氏の2氏をゲストに、両氏による講演と、牛尾奈緒美教授を交えたディスカッションなどが行われた。

松井氏は、ゴールドマン・サックス証券(GS)で副会長などを務め、「ウーマノミクス」を提唱し、2021年にベンチャーキャピタルファンド立ち上げに携わってきた。これらの経験から、「日本のジェンダーランキングが低いままなのは、政治と経済のリーダー層に女性が少ないから。多様性がある企業はROEと収益性が上がる」とダイバーシティ・マネジメントの大切さを説いた。

伊井氏は、山一證券で営業戦略を担当し、メリルリンチ日本証券、三菱UFJメリルリンチPB証券を経て、コモンズ投信創業と共に現職。「パーパス経営が日本の大企業にも増えてきた。あらゆるステークホルダーを考慮できる企業は、長期の外部環境の変化に耐えられる」と考えを述べた。

その後、学生からの質疑応答が行われ閉会。立ち見が出るほどの盛況であった。